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 細野豪志原発事故担当相は2011年8月13日に福島市で、放射性物質を帯びたがれきなどについて「福島を最終処分場にすべきではない」と述べ、汚染がれきの県外処分を検討する考えを明らかにした。この大臣の発言に対して、汚染がれきの移動等によって新たに汚染地域が拡大するのではないかなどと懸念の声が上がっている。

 細野原発担当相は、8月17日に行われた政府・東京電力統合対策室の合同記者会見で、汚染がれきの最終処分は福島県外と述べた理由について、「福島の皆さんには一番つらい思いをさせてしまっているので、そこを分かち合う部分が必要」との認識を示した。一方で「これはまだ政府として明確に道筋ができているような状況ではなく、政府全体で確認ができているところまではいっていない」と述べ、現時点ではあくまで大臣としての考えであることを強調した。

■細野豪志原発担当相とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとり

 大臣は13日に放射性物質に汚染された災害廃棄物に関しまして、福島県内で最終処分をするべきではないと発言されました。この理由や背景となる考え方について詳しく教えていただきたいと思います。

細野原発担当相: 現在、福島県内には濃度の高低はありますけれども、相当の量の放射性を帯びた廃棄物が既に存在しております。これをすぐに県外へ持ち出すことは極めて困難でして、現在それぞれの市町村に対して「仮置き」を是非お願いしたいということで、今やっているところです。これは本当に福島の皆さんには申し訳ないけれども、これだけ大量の廃棄物が出ていますので、当分の間はできるだけ安全を確保して、やり方については政府も全面的にバックアップをし、そして費用は持つということが大前提になりますけれども、それぞれの市町村の中で「仮置き」をしていただかざるを得ないと、そういう状況にあるというふうに思っております。

 ただ、これはあくまで「仮置き」でして、その後やはり安定的な貯蔵の仕方というのを、政府としてしっかり検討していかなければなりません。そこも安定的に貯蔵するということになると、これは福島の県内である程度お願いせざるを得ない状況になる可能性がありますので、そこはしっかりと福島県と、これからさらには市町村の皆さんとも協議をしていかなければならないと考えております。ただ、その協議をする時に、最終的な処分というものは、これは国が責任を持ってやるということをお約束をすることは極めて重要だと思っております。さらに最終的な処理そのものは、これは福島の外でやるということも私は重要であるというふうに思っておりまして、そういう趣旨で申し上げました。

 これはまだ政府として明確に、それこそ道筋ができているような状況ではありませんし、政府全体で確認ができているところまではいっておりませんけれども、福島県の皆さんとしっかりと対話をする際には、そのことは私は政府としてしっかりと前提とするべきではないかと考えまして、発言をいたしました。

七尾記者: なぜ福島県外での最終処分なのか、そこの考え方をお伺いしたいのです。

細野原発担当相: 「最終処分は福島県内でやるべきではない」と私が考えておりますのは、これだけ苦しい思いを福島県民の皆さんにさせてしまっているわけですね。これは東京電力にももちろん責任を感じていただかなければなりませんが、政府としても大きな責任を感じておるところです。

 そういう政府として、この放射性の廃棄物をしっかりと処理をするという責任を持つ立場からすれば、最終処分地については、やはり県外で考えていくべきではないか。福島の皆さんに全ての責任を負わせる、さらには福島の皆さんに一番つらい思いをさせてしまっているわけですから、そこを分かち合う部分は必要ではないかと、そういうことで発言をいたしました。

(七尾功)

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