近年、海の生き物を題材にしたマンガやアニメが人気を博している。そんな中、今度は深海魚を擬人化したマンガが密かに人気を集めているとの情報を嗅ぎつけた。深海魚といえば、コアなファンがいる反面、グロテスクな見た目で敬遠されることも多い。そんな深海魚を可愛く擬人化したのが、この『深海魚のアンコさん』(犬犬/ほるぷ出版)。舞台は、人間と人魚が共存している世界。このマンガには、様々な種類の人魚がいる。普段は人魚も普通の人間のような形をしているが、“人魚薬”なる尾びれを足に変える薬が切れると、足が尾びれに戻ってしまう。

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 ヒロインは人魚の「堤鮟子(つつみあんこ)」。 彼女は深海魚であるチョウチンアンコウの人魚で、尾びれが可愛くないことを気にしている。実際、薬が切れてしまうシーンがあるのだが、グロテスクなはずのチョウチンアンコウの尾びれが可愛い女の子の顔と合わさると、謎のエロさを発揮しているように思えるのは筆者の気のせいだろうか…?

 登場するキャラクターたちは、それぞれの魚特有の特殊な能力を備えており、魚の生態についてもゆるーく知ることができる。そこで今回、そんな『深海魚のアンコさん』の中でも特に魅力的だと感じた人魚たちをベスト5までご紹介しよう!

【萌える人魚ベスト5】
1位:堤鮟子(つつみあんこ)
通称アンコ。コンプレックスの塊で、照れ屋でクールな女の子。主人公である若狭乙見(わかさおとみ)に日々付きまとわれ観察され、困惑している。ピンチになると、チョウチンアンコウの武器である、誘引突起(イリシウム)を発光させて敵を追い払う。彼女の魅力は、なんと言ってもクーデレ。普段はクールにしているが、だからこそ照れるととても可愛い! なんともいじりがいのありそうなキャラクター。ぜひともつついたり撫でたりしてみたい…っ! さらに、何だかんだで面倒見がよかったりもする、お姉さんらしい面も。どうしたらチョウチンアンコウからこんな萌えキャラが生まれたんだ! と思わず突っ込みたくなる女の子。

2位:鈴木闘魚(すずきとうな)
通称ベタ子。プライドが高く、自信に溢れているベタの人魚。アンコとは対照的な性格で、何かとアンコに突っかかっている。だがしかし! アンコが元気をなくすと人一倍心配していたりもする、アンコ大好き疑惑のある子。「ソレ(イリシウム)の誘引力、あんたが思ってるより強いわよ。私だって時々…」と、頬を赤らめながら呟いているシーンもあったりする。しかしやっぱり素直になれないツンデレっ娘。だが、そこがいい!!

3位:福田紅眼(ふくだあかめ)
通称アカメ。某アニメを彷彿させるくらいに中二病全開なアカメフグの人魚。ことあるごとに堂々と中二病な台詞を吐くが、実は人見知りで基本ぼっち。“猛毒の終焉(トキシック・カタストロフィ)”を放つ“神殺し”の孤高の存在という脳内設定と、本当は友達が欲しいという本当の自分に揺れる女の子。基本ジト目で無表情。

4位:岩井いわな(いわいいわな)
通称イワナ。男勝りな性格で、素朴で純粋なイワナの人魚。熊殺しを目指して修行をしている。だがしかし、意外と臆病で、取り立てて強いというわけでもない。そのギャップがたまらない! 思わず応援したくなる女の子。

5位:満房円(みつふさまどか)
マンボウの人魚。スタイル抜群、犯罪的なワガママボディが魅力の満房さんだが、本人はそんなこと全く気にも止めていない。のんびり屋で超がつくほどのマイペース。ほわほわした性格は、まさに癒し。

 このように、魅力的なキャラクター満載のこの作品。ネット上でも、「表紙に釣られて買ったけど想像以上に面白かった」、「女の子ばっかりな漫画は多いけど、そこで人魚は新しい!」、「分かりやすい!」、「百合いいよ百合」など、確実に支持を得ている。消費税も8%に上がってお財布も大変なご時世だが、マンガはいつでも変わらず癒しを与えてくれる。日常に疲れた時は、こんな可愛い人魚たちに癒されてみてはいかがだろう。

文=月乃雫

『深海魚のアンコさん』(犬犬/ほるぷ出版)