ヒトはなぜ体毛を失ったのか!? ダーウィン説ではなく二足歩行が体毛を失わせた原因だった?
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人類の祖先にもっとも近い種は、チンパンジーです。人間はチンパンジーとの共通祖先から分岐して進化したのです。分岐後、チンパンジーはさほど変化しなかったが、ヒトはそこから大きく変貌を遂げ、現在の姿となりました。

しかし、その進化の過程で学者を悩ませてきた一つの疑問があります。なぜヒトは天然の毛皮を脱ぎ、細くて頼りないうぶ毛だけの、裸同然の姿になってしまったのでしょうか? 人が体毛を失った謎について紹介します。

体毛の役割

体毛は太陽の光、特に紫外線の悪影響から皮膚を守る重要な役目がある上、冬は防寒具として機能します。これを手放した人類は、皮膚を強くし、天然のUVカット剤であるメラニンを増やすために皮膚の色素を沈着させるなど、進化の過程でかなりの変化が見られました。

ダーウィンの性淘汰説

この謎は人類の長年の疑問であり、これまではダーウィンが提唱した「性淘汰」説が有力視されてきました。「性淘汰」説とは、人間の体毛が退化したのは、異性の好みに合わせようとしたからだというものです。

毛深い男女より、毛の薄い男女の方がもてるようになったため、毛深くない子どもが増えていったというのです。結果、生存にリスキーでありながらも、繁殖する確率の高い、薄毛の身体へと淘汰されていったのだと考えられています。

二足歩行が体毛を失わせた

しかし近年、人間が体毛を失ったのは、二足歩行への進化が関与しているという説が浮上しています。これはジョン・ムーアズ大学のホイーラー氏が唱えたものです。二足歩行となって活発に地上を動き回るようになった人類は、脳が過熱しないように体を冷やす必要が生じたため、体毛を減らして表面の汗腺の数を増やしたのではないかというのです。近年は、こちらの説が有力になりつつある。

SFなどで人類がイメージする進化した宇宙人の姿は、頭の毛すらないツルツルの皮膚のものが多いですよね。もしかしたら、ムダ毛のまったくない皮膚こそが、人類が無意識に思い描く、もっとも進化した姿なのかもしれません。

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