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米国でいま、広く注目を集めている1頭の子熊がいる。4月からカリフォルニア州の動物保護施設で世話をされている、生後3か月ほどのメスの熊“タホー”だ。4月中旬、タホーはクマの保護活動を行っている団体の事務所前に置かれていたところを発見され、謎の人に助けられた幸運な子熊として注目の存在となり、いまでは保護施設側がFacebookや動画などで日々の様子を紹介。その愛らしい姿で、人気も集めているようだ。

米放送局ABC系列KXTV-TVやCBS系列KPIX-TVなどによると、タホーは4月15日、カリフォルニア州のタホー湖西岸にある熊の保護団体「ベア・リーグ」事務所前で、かごの中に入れられた状態で発見された。置いて行った人物は、対応してもらえる場所を選んだつもりだったようだが、ベア・リーグは熊の性質を市民に広める「教育」を主に行っている団体だそうで、その後タホーは野生動物の保護施設へと運ばれたそうだ。

施設へ運ばれてきた当時、生後2か月ほどと見られ「かろうじて歩ける」程度に幼かったというタホー。まだ歯も生えていない“乳飲み子”だったため、施設関係者は助けられていなければ「恐らく死んでいただろう」として、タホーを発見して運んだ謎の人物に「感謝している」と話している。

「残りの人生を動物園や保護施設で過ごしてほしくない」と話す施設側では、タホーができるだけ野生の状態を保つよう慎重に世話を続け、毛や血から採取したDNAから「出身地を特定して」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)、1年後に野生へ戻す予定だ。

その後タホーは、謎の人に助けられた「とても幸運な動物」と米メディアで広く取り上げられ、注目の存在に。すると4月末、ベア・リーグ事務所にタホーを置いた男性から匿名で連絡が入り、彼女が保護された経緯が明らかになった。

男性の話によると、彼は地元にある森の奥で、死んだ母親に抱き付いて鳴いていたタホーを見つけて「死なせたくない」と保護したといい、それから数時間かけてベア・リーグの事務所まで連れて行き、後の対応を任せたという。

そんな男性のおかげで助かったタホーは、施設に来て半月ほどで体重が5.4ポンド(約2.5キロ)から7.7ポンド(約3.5キロ)に成長。毎日元気に動き回ってよく食べよく眠る、子どもらしい生活を送っているという。保護施設では話題になった4月中旬以降、タホーの写真や動画を頻繁に紹介しており、彼女を暖かく見守るファンも着実に増えている様子。1年間立派に成長して、いずれは森で子どもをしっかり育てるたくましい母親になってもらいたい。
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