人気アイドルグループ『AKB48』の“りっちゃん”川栄李奈(19)と“あんにん”入山杏奈(18)が25日、岩手・滝沢市の岩手産業文化センター『アピオ』で行われた握手会会場で刃物を持った24歳の男性ファンに襲われ、手を負傷した。

 暴走したファンによる「芸能人襲撃事件」は過去にも、松田聖子はコンサート中に暴漢に頭を殴られ、美空ひばりは硫酸をかけられるなど、コンサートの舞台上や握手会で数多く起きている。

 一番有名なのは、戦後最大のスーパースター“歌謡界の女王”として君臨した美空ひばり(享年52)が、1957年1月の舞台で、ショーを観に来ていた少女から塩酸を顔にかけられ、3週間のヤケドを負った。少女はひばりの熱狂的なファンで、ひばりに何度も面会を申し込んだが相手にされず、募った思いが恨みに変わった。

 少女は、「あの美しい顔が醜くなるのを見たかった」と、犯行の動機を供述。美空ひばり本人は、「私のファンなのに、何故私を憎むのか・・・私は何も悪い事していないのに・・・」と、自問自答していたという。

 歌手・松田聖子(52)も、1983年3月28日の沖縄市営体育館での『スプリングコンサート』で、暴漢に襲われた。『渚のバルコニー』を歌おうとしたところ、客席の最前部にいた若い男が舞台に駆け上がり、持っていた長さ30センチ程のスチール金具で振り上げ聖子に殴りかかった。

 男に気づいて殺気を感じた聖子は、とっさに両手で頭をかばいながら逃げたが、3発が頭に当たった。聖子を追いかけ回し殴りかかる男、逃げようとする聖子…。「キャーッ」「やめてぇ!」と、叫び声や怒号が飛び交い騒然となった。そのうち聖子を助けようとする男性ファンがステージに駆け上がり、主催関係者とともに男を羽交い締めにして取り押さえた。

 聖子は右頭部と右手に全治約1週間の軽傷を負った。その後、4月5日の熊本のコンサートから復帰を果たした。襲い掛かったのは埼玉県入間市の19歳の少年で、「聖子の大ファンだった」と、供述していた。

 聖子は、「精神に迷いがある中で起こしてしまった人を憎むわけにはいかない・・」と、話していたものの24年間沖縄でのコンサートが無かったということからも、精神的ショックはそうとうなものだったことがうかがえる。

 また、この日のコンサート会場には、歌番組の生中継も予定されており、テレビカメラが入っていたため、殴打する様子や混乱する会場のニュースが流れたのも衝撃的だった。

 昭和の「御三家」の一人として人気を博した橋幸夫(71)は、1963年5月、金沢市の金沢市観光会館でのショーで暴漢に襲われた。客席から一人の男性が軍刀を持ち橋に切りかかる。マネジャーが止めに入ったものの、手のひらと腕と肩と顔に2週間のケガを負った。いまもこの時の後遺症で、左手小指を伸ばすことができないという。

 『こまどり姉妹』並木葉子(76)は、コンサートで暴漢に刺され1ヶ月の重傷を負った。人気絶頂の1966年5月8日、鳥取県倉吉市で公演中に突然、18歳の男が舞台に駆け上り、葉子を刃物で刺した。この男は、栄子のファンで、結婚を望んでいたが応じてもらえなかったので、無理心中を図ったのだという。葉子は腹部を刺され重傷を負ったが一命を取り止め、しばらくして舞台に復帰しました。

 『わらべ』の倉沢淳美(47)は、握手会で手首を切られ2週間のケガ。企画ユニット『わらべ』で有名になった倉沢が、ソロデビュー直後の1984年4月上旬、札幌市内で行われたサイン会で、見知らぬ人物から刃物で斬り付けられ右手首を約6センチ切る傷を負った。犯人は26歳の会社員で警察の取調べに対し、「生意気だから切った」と、供述。

 アイドルグループ『NEWS』の“山P”こと山下智久(29)は、男に液体をかけられた。山下が、まだジャニーズJr.だった2002年9月17日、東京・国立代々木競技場脇の上で、ファンからの握手を受けていた際、男から顔面に不明な液体をかけられた。男はその後ファンに取り囲まれ、所持していた液体を飲んで倒れ病院に搬送される。幸いにも、山下本人にケガはなかった。

 女優・堀北真希(25)は、2007年11月に、映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の舞台あいさつで襲われそうになった。ステージには主演の吉岡秀隆をはじめ、小雪、薬師丸ひろ子ら出演者9人と山崎貴監督がいた。堀北があいさつしようとマイクを持ち1歩踏み出したとき、興奮した堀北のファンと思われる男が、ステージ右手から駆け上がった。

 あわや、というその瞬間、堤ら男性キャストが、スタッフらとともに男を取り押さえた。堤はその際、足を滑らせ、高さ約1メートルの舞台から転落した。舞台あいさつはそのまま中断。5分後に再開されたが、「真希ちゃんを出せー」と興奮する別のファンもいたため、あいさつは男性陣のみで行われた。堀北は直接被害もなく、落ち着いていたという。

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