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2015年卒の就活が「内定解禁」となってから2か月半が過ぎた。ネットには就活生からの喜びや悲嘆の声が見られるが、中には面接や内定後に「クソ企業」から酷い仕打ちを受けたという告発も見られる。

ある就活生はソフトウェア開発会社から念願の内定を獲得したが、採用担当から耳を疑うような言葉を投げかけられたと2ちゃんねるに明かしている。

「学校辞めて来月から来て欲しいって頼まれた。来年入社されても意味がないって。明日には返事が欲しいらしい。もし無理なら内定取り消しっぽいこと言ってた」
「面接中の社長の態度」も詳細に暴露

この投稿を見た人からは「そんな非常識な企業やめたほうがいい」「今後のことを考えるなら蹴れ」と、学生に内定を断ることを勧めるアドバイスが相次いだ。

内定者に大卒の資格を取らせなければ、転職も難しくなり、悪条件でもこき使えると会社は考えたのだろうか。就職先を失うリスクもあるが、「むしろ激務で身体壊したりするリスクを回避できたと喜ぶべき」と慰める声もある。

面接の時点から、就活生をぞんざいに扱う企業もあるようだ。はてな匿名ダイアリーには、「某中堅IT企業の最終面接があまりにもクソだった件」というエントリーがあがっている。

採用担当者からは「父親の業種は?」「生まれも育ちもそこなの?」「本を良く読むと言われたが具体的にどのような本を読むのか」といった、業務に関係ないので不適切とされている質問が相次いだ。

さらに役員がスマートフォンを使い出したり、ずっとパソコンから目を離さず就活生に目もくれなかった社長が、突然、

「君は大学で勉強ぜんぜんしてないよね。しゃべり方でわかるよ。最近、文系上がりの医者が問題になっているように君は文系に見える。普通だったら得意科目にこんなこと書かないもの。そこどうなの?」

となど質問してきたりと、かなり不愉快なものだったという。

投資家「中身に近い情報をどんどん出して欲しい」

結局この学生は不合格となり、子会社へのあっせんを提案するメールが来たが断りを入れた。書き込みには会社の所在地や代表のイニシャルなど、会社を特定できそうな情報も添えてあったが、こうした内部情報をネットに投稿する理由を、投稿者はこう説明している。

「いわゆる『圧迫面接』や、採用側の立場を使って嫌がらせのような質問をする会社はイーブル(不道徳・有害)であり、その企業風土というのを発信することで、2016年の就活生の一助となればと考えています」
「『己の欲せざる所は人に施すこと勿れ』という言葉がありますが、口外されて困るような面接をするのであれば、はじめから面接などするなというのが私の考えです」

この投稿には「クソ吹いた。お前なんか雇いたくねーよバーカwww」などの批判的な意見も少なくないが、投稿が転載された「市況かぶ全力2階建て」には、投資家を名乗る人たちから意外な歓迎コメントも見られる。

「社長がクソなところは投資対象外。事実ならどんどん発信して頂きたい」
「投資判断の情報は喉から手が出るほど欲しい。学生にはじゃんじゃん、匿名でもなんでも、面接の情報発信はしてもらいたい」
大企業のネガティブ情報を書かないマスコミ

投資家がネットの匿名の書き込みを、投資判断の参考にすることがあるのだろうか。キャリコネ編集部が外資系証券会社に勤務経験のある投資家に取材すると、意外なことに「有力な材料になる」という答えが返ってきた。

この投資家によると、多くの人たちは「会社四季報」を中心とするマスコミの情報を参考にしているが、それらの情報には本当に役立つものが多くないという。

「たとえばソニー。ここ何年も株価は下がっていたが、会社四季報など公式に近い情報はネガティブなものが一切出ない。東洋経済もそういう情報を持っているのに、関係性を気にして出さないんですよ」

確かに企業の広報・IRから出てくる情報は、企業にとって都合のいい情報だけ。出版社も、日常的な取材や広告との関係から、都合の悪い情報を積極的に書きにくい。そのため、明らかに先行きの悪い企業のことでも、いよいよという段階にならないと実態を書けない。

一方、社員や学生からの内部告発は、公式発表が出されたり、実態が発覚したりする前の「兆し」を反映しているので、投資家にとって「垂涎の情報」なのだという。匿名の書き込みがこんなところで歓迎されているとは、意外なものだ。

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