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 東日本大震災で家族と秘書を失った民主党の黄川田徹(きかわだとおる)衆院議員が、2011年10月4日、自由報道協会主催の記者会見に出席した。自身も陸前高田の仮設住宅で暮らす同議員は、「仮設住宅で一晩明かさないといけない。そこから物事が始まる」と語り、復興支援の議論の前に、まず被災地での暮らしを実体験することの必要性を説いた。

 岩手県陸前高田市出身の黄川田議員は、陸前高田市職員、岩手県議を経て2000年に衆議院に初当選。現在は4期目で、野田佳彦政権では総務副大臣に任命された。3月11日の東日本大震災で両親、妻、長男、公設第2秘書を亡くしたが、衆議院東日本大震災復興特別委員会の委員長を務めるなど復興に尽力してきた。8月13日には陸前高田の仮設住宅に「周囲の皆さんが入居したので、自分も最後に入ることにした」と入居。会見でも、仮設住宅での洗濯の大変さや、国の補正予算によって部屋に畳が入ることが決まったうれしさなどを語った。

 被災地と国会を往復する議員として、記者からのさまざまな質問に応えていった黄川田氏は、会見で記者たちと壇上の自分との距離感を引き合いに出しながら、

「仮設住宅で一晩明かさないといけないんですよ。指摘されないといけない。怒られないといけない。そこから物事が始まる。そこをしないで、いつも距離を置きながら半年間を過ごすと、一体何をやってるんだとなる」

と述べ、東京の国会議員を含め、被災しなかった人間がもっと被災地に足を向ける必要性を説いた。また、記者からの「自分たち(メディア従事者)も仮設住宅に一泊した方がいいか」との問いにも、「そうです。同じ釜の飯を食うことですよ」と力強く答えた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「仮設住宅でも一晩明かさないといけない」発言から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66128162?ref=ser?po=news&ref=news#1:06:10

(安部伸介)

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