宇宙ではゲップを我慢したほうがいい―無重力でゲップをすると……
マイナビウーマン

一般人も宇宙へ旅立てる時代がやって来ました。私たちもいつか「宇宙でデートしない?」なんてお誘いが来るかもしれません。ところで宇宙は無重力です。ディナーなどを食べたらゲップなど出てしまうかもしれません。これって大丈夫なのでしょうか?

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■食事と一緒に飲み込んだ空気=ゲップ

そもそもゲップが出る原因は、食事のときに食べ物と一緒に飲み込んだ空気にあります。この空気は胃にたまるのですが、限界があります。その胃の空気を放出する行為が「ゲップ」なのです。生理現象なので、そうそうコントロールすることはできません。

■無重力でゲップをすると

重力のある空間では、空気と液体・固体は分離されます。それは胃の中であっても同じです。ですので、胃の中にたまった空気のみを放出することができます。しかし、無重力空間では、空気と液体・固体はいっしょくたに混ざり合ってしまいます。

分離できないのです。その状態で、膨れた胃の空気を放出しようとすると大変なことになります。空気と一緒に、胃の中の液体や固体が放出されてしまうのです。

つまり、無重力でゲップをしようとすると、空気だけでなく胃の中の物を全部吐き出してしまうのです。つまりは、嘔吐しているのと同じ状態になってしまうのです。ついでにいうと、無重力空間では液体や固体もふわふわ浮いています。

ゲップをしようとして出てしまった吐瀉物は、そのまま無重力空間をふわふわ浮いてしまうのです。

■宇宙空間でゲップを出さない工夫

そんな状態ではとても生活ができません。ですので、食事のときに必要以上に空気が入らないように、宇宙食は工夫されています。パウチに入ってるジュースなどは真空状態にし、必要以上に空気が胃に入らないようになっています。

最近はゲップの原因となる炭酸成分をできるだけ抜いた「宇宙ビール」というものが開発されているのです。

それでも胃に空気がたまることはどうしても起こってしまいます。そういうときは、食事の後に壁を蹴って移動するのだそうです。そうすることで加速度で空気と液体固体が分離され、胃の上に空気が上がってくるので、そのタイミングでゲップをすると空気だけが抜けるのだそうです。

宇宙空間でゲップなどは、マナー以前に危険な行為なのですね。宇宙旅行は思ったよりも大変そうです。これらを訓練し宇宙を開拓する宇宙飛行士さんの大変さを思いつつ、私たちも宇宙旅行に行ける日を夢みたいものですね。

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