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人気漫画「ワンピース」の作者、尾田栄一郎さん(40)が、漫画家志望者に向けたメッセージの中で「好きを仕事にした方が楽しい」などと語り、ネット上で議論が起きている。

1月11日、2ちゃんねるに尾田さんのメッセージの書かれた雑誌の切り抜きの画像が貼られた。漫画の新人賞募集告知ページで、志望者に向けて書いたもののようだ。

「大人はよく一番好きな事は仕事にせず、趣味にした方がいいなんていいますよ。教えます。アレはウソなんです。ずっと好きな事した方が楽しいに決まっています」

「好きだけど実らない人」からは苦言

尾田さんは22歳で、週刊少年ジャンプで「ワンピース」の連載をスタート。累計発行部数3億2000万部を超える大ヒット作品となった。年収30億円以上と言われており、国内の人気漫画家の中でもトップクラスだ。

「ワンピース」は夢・冒険・友情といった熱いテーマが貫かれており、いかにもその作者らしい言葉だ。もしも尾田さんが「僕は食べるためだけに仕方なくマンガを書いてます」と言ったら、読者は失望するに違いない。

ネットでは彼の言葉に、「いやそらそうでしょ」「さすがおだっち!」と共感する声もある。しかし目につくのは、仮に尾田さんの言葉が本当だとしても、すべての人が「楽しさ」を得られるとは限らないという苦い言葉だ。

「好きなことをして成功できる人間ならいいけど、好きだけど実らない人には地獄」
「そりゃ尾田みたいな大成功者は最高でしょうよ。だが世の9割9分は凡才で、まず完全に自己否定されるダメージを負わないといかんのです」

好きなことを仕事にしたいのは山々だけど、実る見込みがなければ、どこかで「稼ぐこと」や「食べること」を優先せざるを得ないときが来る。声優やミュージシャン志望の若者向けの専門学校は多々あるが、卒業後に憧れの職業で生計を立てられる人はごく一部だ。

もちろん、尾田さんに反論する人たちを批判する声もある。

「つまんねぇやつらだな。俺も好きでもない仕事やって生きてるけど、こうなれたら良いと心底思うよ」

生半可な「好き」では尾田さんのようにはなれない?

その一方で、「一番好きな事は仕事にしない方がいい」というアドバイスがウソだとしても、「好き」が生半可なものでは仕事にすることはできない、という指摘もあった。

尾田さんは仕事熱心で知られ、「朝5時に起きて夜2時まで仕事」と明かしたこともあった。「ワンピース」は連載スタートからペースが落ちておらず、ほぼ毎週19ページを仕上げていることを見ると、ずっとハードに働き続けているようだ。

いくら仕事が好きだとしても、そのような生活を送り続けることは常人には難しい。ある人は「(尾田さんは)本当の意味で『好き』なやつに向けて言ってんだよ。たとえ苦しい面があってもそれを承知で楽しめるぐらい好きなやつに向けてな」と共感する。

今回の尾田さんの言葉は、新人賞への応募を呼びかける目的で書かれたものということを忘れてはならない。好きを目指して頑張る漫画家志望者を激励する内容になるのも必然だ。

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