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世代を超えて愛されるあのアニメには、意外な「その後」の物語がありました。今回は、誰もが一度は目にしたことのある名作の知られざるアフターストーリーを紹介していきます。

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サザエさんに第2子が……! 原作者が描くフグ田家の未来予想図

長年にわたってお茶の間で愛され続けてきた長寿アニメ『サザエさん』。今でも日曜の夜になると、何となくテレビをつけて見てしまうという方が多いのではないでしょうか。

『サザエさん』と言えば、作中の登場人物が年を取らないことでおなじみ。イクラちゃんが何年たってもバブーなのも、波平の毛髪が健やかに維持されているのも、サザエが思考停止的におっちょこちょいを繰り返すのも、すべては時の流れが止まっているためです。

しかし、作者の長谷川町子先生は『漫画読本』という月刊漫画雑誌の中で磯野家の未来を描いたことがあります。

原作の10年後を舞台としたそのお話の内容は、磯野一家が実家の跡地に集うというもの。そこには、サザエとマスオの第2子と思われる「ヒトデちゃん」という新キャラクターも登場しており、磯野家の意外な未来を伺い知ることができます。

道路になってしまった実家の跡地を歩きながら「(当時のことを)おぼえてねえや 子供の頃だもの」と笑うのは成長したタラちゃん。……なんだか少し寂しい気もしますね。

ちなみに長谷川先生は30年後の磯野家を題材としたお話を執筆されたこともあります。そこではすっかり波平そっくりの風体となったカツオの姿が……。

どうやらカツオも、薄毛のDNAには逆らえなかったようです(笑)。

サザエさんに次ぐ国民的人気アニメといえば…

あのクラスメイトがまさかの転校! 学年の終わりを描く劇場版『ちびまる子ちゃん』

『サザエさん』に次ぐ国民的人気アニメと言えば、『ちびまる子ちゃん』を外すことはできません。主人公のまる子が、作者・さくらももこ先生の少女時代をモデルにしたキャラクターであることは有名な話ですね。あのグータラな少女がその後にベストセラー漫画家になると思うと、「人間の伸びしろはすごいな……」と勝手に感心してしまいます(笑)。

そんな『ちびまる子ちゃん』のその後のストーリーが描かれているのは、1990年に公開された劇場版です。その内容は少し切ないもので、クラスのリーダー的存在である大野くんが東京へ転校してしまう別れの物語となっています。

現在放送中のアニメは劇場版以前の時間軸を舞台としているため、大野くんも登場していますが、彼がいずれはいなくなってしまうと思うと作品の見え方も変わってきますね。

ちなみにさくらももこ先生は、まる子のクラスメイトである永沢くんを主人公とした漫画も執筆しています。

作中では、中学生になった永沢くんや藤木くん、小杉くんを軸としてシュールな物語が展開していきます。まる子が登場しないのは少し残念ですが、クラスのマドンナ的存在だった城ヶ崎さんが永沢くんに片思いをするという意外な展開もあるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

本編はすべて演劇だった !? 冨樫義博が同人誌に描いた『幽遊白書』のその後

霊界探偵の主人公・浦飯幽助を主人公とする人気漫画『幽遊白書』。アニメ、映画にもなり、漫画史に残る大ヒットを記録したこちらの作品にも意外なその後の物語がありました。

それは、連載終了後に作者・冨樫義博先生が執筆した同人漫画『12人のおびえる者たち』に描かれています。この作品の内容は、『幽遊白書』の世界が実は役者達によって演じられていた演劇だった、という衝撃的なもの。主人公の浦飯幽助役を新庄陽平という役者が演じていたり、コエンマの人間界役を演じる役者が妖狐蔵馬役と一人二役だったりと(言われてみれば少し顔が似てる……)、ファンからすれば夢ぶちこわしの内容です(笑)。

もしこれを本編のラストで描いていたら、幽白は今以上に伝説の作品となっていたかもしれませんね……。冨樫義博、恐るべし。

あのジブリアニメの名作のその後は…

ジブリアニメの名作『天空の城ラピュタ』のその後は……?

ジブリアニメの名作『天空の城ラピュタ』にも、劇中では描かれなかった後日談が存在します。

劇場版はパズーとシータがムスカ大佐の野望を打ち砕き、ラピュタ島を脱出した場面で終わりますが、小説版では二人のその後のストーリーが描かれているのです。

ラピュタ島での騒動の半年後、再びゴンドアの谷に戻ったシータ。そこにパズーからの手紙が届きます。

手紙には、軍部と政府がラピュタでの一連の騒動を闇に葬ろうとしていることや、空賊のドーラが軍の給料を奪ったこと、そしてパズーが製作中だった鳥型飛行機が完成間近であることなどが記されています。パズーは飛行機を完成させ次第、シータのいるゴンドアの谷へ行くことを約束しているようです。

離ればなれになっても、お互いを思い続けている二人の姿はとても微笑ましいですね。

徳間書店より発売されている「スタジオジブリ作品関連資料集I』には、パズーとシータが再会する場面のイラストが収録されているので、そちらと合わせて小説版を読んでみると楽しいですよ。


意外な後日談を知った後に改めて作品を見返すと新たな気づきや発見があるものです。みなさんもお気に入りの作品の「その後」を追ってみてはいかがでしょうか?

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