人がニートになってしまう理由と、そこから脱する方法
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近年よく耳にする「ニート」という言葉。日本では15歳~34歳までの若年無業者をニートと呼んでいる。2015年1月19日から始まったドラマ『デート』では、母親に経済的に寄生して生活している人を「ニート」ではなく「高等遊民」と表現し、話題となっている。「高等遊民」とは明治末期から昭和初期にかけて使われた、定職につかないで自由気ままに暮らしている人のことである。結局のところ、今も昔も仕事もせず自由にやっている人がいるということだろう。しかしなぜ働かないといけないと分かっていても、そこでニートになってしまうのか。「おしトピ by 教えて!goo」で質問したところ、多くの回答が寄せられた。

どうしてニートは生まれてしまうのだと思う?意見を聞かせて!

■ニートが生まれる二大要因

「甘えられる環境(生活環境・経済環境含)があるからでしょ。何より居心地が良いんじゃないの?」(碧螺春さん)や、「仕事をしなくても食べられる環境があるからでしょうね」(サイシさん)、と、周囲の人が甘やかしているという意見が多く寄せられた。

また、「失敗したり、怒られることに慣れていないから、それが怖いのかなって思う」(kuisinbouさん)と指摘する人や、「昔は独りきりになって自分と向き合うことで心に整理をつけていたものが、ネットの普及で独り部屋にいても外とつながる環境ができてしまったことから」(みよさん)と、ネットの普及から人と繋がることが部屋にいながらにしてたやすくできることが原因と指摘する人もいた。

■社会的スキル不足からニートは生まれる?

ニートが生まれる理由について、さまざまな意見が挙げられたが、実際はどのような要因から生まれるのだろうか。心理学者の内藤誼人先生の分析をご紹介しよう。

「ニートが生まれる原因は、幼少時の社会的スキル不足に起因すると考えられています。幼少時に、友人とのコミュニケーションが少ないと、成長しても人との付き合い方が分からず、ニートになる可能性が高まります」(内藤先生)

昔は、放課後や休日に、友達と多くの時間を遊んで過ごしていたが、今は塾や習い事で、その時間が減ってきている。そのため、人と触れ合うことが少なく、コミュニケーションスキルが育たなくなり、大人になってその影響が大きくなっているというのが内藤先生の分析である。ではどうしたら脱ニートができるのであろうか。

「人付き合いさえ学習することができれば、ニートを脱することが可能です。よって人気がある人と話し、その人の話し方などを真似するのがいいと思います」(内藤先生)

そうは言っても、ニートが人気者と話すということ自体、結構ハードルが高いのでは?

「では、人気者が登場するビデオを継続して見させるのが有効ですね。アメリカのアイオア州立大学のフランク・グレシャスは、登校拒否の小学生に人気者の子どものビデオを3週間に渡って見せるという実験を行いました。その結果、引きこもりが治った上に、登校するようになってから、クラスの中で人気者になったと報告しています」(内藤先生)

人気がある人のビデオを見て、そこからコミュニケーションスキルを学習することができれば、ニートを脱出できるとのこと。もちろん重要なのは本人もニートをやめたいと思っているかどうか、ということである。生活を支えてくれる両親もいつかは老いて死にゆく存在であり、このままではいけない、変わりたいと思った時は、学園の人気者を描いたドラマやアニメでもいいのでそこからコミュニケーションスキルを学べるといいだろう。

●専門家プロフィール:内藤 誼人(ないとう よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「『人たらし』のブラック心理術」「人は『暗示』で9割動く!」他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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