本来なら法律違反である、サービス残業。まじめな日本人の性なのか、ある程度は受け入れてしまったり、会社に請求しづらいと悩んでいる人も少なくありません。ほかの会社の様子がわかれば、このモヤモヤも晴れるかも?社会人にサービス残業について聞いてみました。

Q.あなたはサービス残業についてどう思いますか?
やむを得ない......126人(34.3%)
絶対にしたくない......240人(65.7%) 

約6割が完全否定したのに対して、その半数ほどが「やむを得ない」と認めるという結果に。何が両者をわけたのか、理由をみていきましょう。

■働くのは「お金のため」
・「会社は、報酬を得るために働く場所。時間と労力をタダで提供するなんて考えられない!」(女性/41歳/金融・証券)
・「なんのために働いているのか、と言われたら、お金のためなので」(男性/36歳/機械・精密機器)
・「賃金が発生しないので、モチベーションや仕事の喜びが感じられないから。少額でも手当は出すべきだと思う」(男性/30歳/その他)

ある意味、当然ともいえる「したくない」派の主張。ボランティアじゃないぞ、と怒りがわくのも当然です。

■前向きに考えてます
・「自分が成長するためならそれくらいする」(女性/21歳/情報・IT)
・「社会人としてやらなきゃいけない場面が必ずあるから」(女性/27歳/学校・教育関連)
・「翌日にスムーズに進めるための下ごしらえが必要だから」(男性/25歳/団体・公益法人・官公庁)

「やむを得ない」派のなかには、こんなに積極的な回答も。前向きに取り組めば、ストレスも多少は減るのかも?

■悪いのは上司、それとも自分?
・「水準以上の仕事をこなせていない場合に、強く出るのは難しいのが実態だと思う」(男性/35歳/金属・鉄鋼・化学)
・「終業時刻の意味が無いし、そもそもサービス残業は上司の管理の問題だから」(男性/32歳/機械・精密機器)
・「社員のサービス残業で成り立っている会社は、問題だと思うから」(女性/28歳/その他)

勤務時間に仕事が終わらないのは、自分の力量か、はたまた上司の管理能力か。割り切れなさが残ります。

■したくないけど、ノーともいえない
・「余りにも頻繁だとどうにかすべきだが、月に2~3回くらいでそんなに遅くならないなら仕方ない。会社も大変だと思う」(女性/41歳/マスコミ・広告)
・「自分はいいが、周りにもサービス残業が当たり前という風潮をつくるのは悪影響だと思う」(女性/27歳/情報・IT)
・「本音は絶対にしたくない、この気持ちを持ち続けないと社畜になりそうなので」(男性/43歳/その他)

そう簡単に白黒つけられないのが、サービス残業問題の難しさなのかもしれません。

続いては、サービス残業にまつわるエピソードをご紹介していきましょう。

■新人はつらいよ
・「新人のころは、先輩の仕事も手伝うためいつも23時頃に帰宅していた」(女性/31歳/不動産)
・「これまで上司が残ればみんな残って仕事をする流れだったが、全く気にせず帰宅した新人さんがいて笑った」(男性/35歳/情報・IT)

サービス残業は、社会に出て最初に体験する不条理のひとつ。空気を読まない新人さん、ナイスです。

■たまにはちょっとイイことも
・「上司が励ましてくれたので、少し心が救われた」(女性/35歳/医療・福祉)
・「公立学校の教師の父は残業代はでない。土日に部活動などで出勤してもほとんど手当てが出ない。それを知ってから父はもちろん、自分の学校の先生を敬うようになった」(女性/30歳/機械・精密機器)

上司にお父さん。サービス残業を通して深まる仲もある。

■ほんとに仕事してるの?
・「仕事をダラダラ日中やっている上司が、定時をこえると張り切って残業しているアピールをする」(女性/24歳/営業職)
・「毎日終電まで残っていることを自慢にする人がいた。単に仕事ができないだけ?」(女性/46歳/学校・教育関連)

仕事ができるようになると、サボっている人が目につきます。こっちは帰りたくても帰れないのに......と、イライラしちゃいますよね。

たまには「会社大好き!帰りたくない」という人もいるのでしょうが、やっぱり理不尽なサービス残業。エピソードのなかには、「知人がサービス残業した時間を記録して、会社に告訴して数千万の残業代の支払いを勝ち取った」という話もありました。がんばりすぎてサビ残ばかりという人は、上司に仕事の方針や業務量を相談してみるのも、ひとつの手かもしれませんね。

文・田邉愛理

調査時期:2015年3月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人366人(インターネットログイン式アンケート)

ノー残業デー、ちゃんと帰れてる?