よゐこ・有野晋哉が“有野課長”として出演する『ゲームセンターCX』(CSフジテレビONE)。この番組の人気コーナー「有野の挑戦」で、4月スタートの第19シーズンからプレイステーション、セガサターン、3DOのソフトが解禁となることが発表された。これまでファミコン、スーファミを中心にレトロゲームに挑戦してきた有野。いよいよプレステ編突入か……と感慨深い。さかのぼれば、番組で最初に取り上げたソフトが『たけしの挑戦状』。お笑い界の頂点に君臨する男のゲームに挑んだからこその「有野の挑戦」なのだ。

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 ちなみに『たけしの挑戦状』といえばゲーム史屈指の「クソゲー」としても有名。あまりの理不尽な内容に、攻略本を読んでもクリアできない人が続出。攻略本の出版社には1日に400件もの苦情電話が殺到し、すぐに2冊目の攻略本を出した、なんて逸話も残っている。(『たけしの挑戦状』はWiiのバーチャルコンソールで配信中)

 『たけしの挑戦状』が発売されたのは1986年12月10日(あの「フライデー襲撃事件」の翌日!)。翌年以降もビートたけし名義で『ファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城』や『たけしの戦国風雲児』が発売された。この例に漏れず、80年代後半~90年代はタレントゲーム豊作の時代だった。

 1987年に発売されたのが『さんまの名探偵』。発売元のナムコは1999年にナインティナインを起用した『ナイナイの迷探偵』も発売。『さんまの名探偵』をきっかけに探偵になりたいと思った矢部浩之が主人公……という続編的な仕立てになっている。

 たけし、さんまと来たらタモリはどうだったのか? 1994年にスーファミソフト『笑っていいとも!タモリンピック』が発売されたものの、単なるミニゲームの集まりでウキウキできるかは微妙なところだ。

 お笑い界からは他にも『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を題材にしたPCエンジンソフト『カトちゃんケンちゃん』、所ジョージはファミコンソフト『所さんのまもるもせめるも』を出したほか、「所さんのまーまーじゃん!」「ToKoRo’sマージャン」といった麻雀ゲームなど多数のゲームに関わっている。そしてつい先日、約5年ぶりに報道陣の前に姿を見せたマーシーこと田代まさしを主人公にしたアクションゲーム『田代まさしのプリンセスがいっぱい』も80年代後半に発売。

 アイドル界から出たゲームでは『中山美穂のトキメキハイスクール』、『リサの妖精伝説』(立花理佐)、『光GENJI ローラーパニック』など、なぜかディスクシステムが多い。スーファミソフト『ゆうゆのクイズでGO!GO!』、アーケードゲーム『森口博子のクイズでヒューヒュー』など、当時人気だったクイズ番組の影響を受けたゲームも懐かしい。これらタレントゲームの一部は、タレント本人の許可を得ずに事務所が発売していたり、当時の事務所から移籍したために権利の所在が不明になったりで、復刻が難しいものも多い。

 でも、スマホアプリゲームの隆盛で当時以上に玉石混淆な昨今のゲーム業界。ひょっとしたら当時はクソゲーでも、SNSで情報の共有・拡散ができる今こそ楽しめるものもあるはず。『たけしの挑戦状』が掌で遊べるようになったとしたら、そのゲーム担当者は間違いなく「えらいっ」んだけどなぁ。(文:オグマ ナオト)

ビートたけしが監修した『たけしの挑戦状』ゲーム画面 (C)TAITO CORPORATION 1986 ALL RIGHTS RESERVED. / ビートたけし