デーブ・スペクター氏

デーブ・スペクター氏

ニコニコニュース(オリジナル)

 タレントで放送作家のデーブ・スペクター氏は12月3日、BSジャパン「デキビジ」の収録で、日本のテレビ業界の慣習を独自の目線で分析した。放送プロデューサーでもあり、ワイドショー番組などでコメンテーターとしても活躍するデーブ氏は、"過剰に説明したがる"日本人の気質が番組作りに大きく影響を与えていると話した。

 日本のテレビ制作の慣習には「字幕の多用」「フリップによる説明」、そのフリップに貼られたテープをめくりながら説明する「めくり」などがある。デーブ氏によると、これらは"説明したがる"日本独特のもので、特に最近ではテープの下にさらにテープが貼ってある「ダブルめくり」も登場しているそうだ。

 またデーブ氏は「(一般)コメンテーター」を番組に配する慣習は日本独特だと話す。デーブ氏の故郷であるアメリカのテレビ番組では、専門家が専門分野についてのみ話して出番が終了するが、日本ではコメンテーターが最初から最後まで番組に出演してコメントを求められるため、「官僚出身者のコメンテーターが芸能の話題をする」ような奇妙な現象が起きてしまうという。

 一方でデーブ氏は、コメンテーターには番組を進行しやすくする役割があるとも。デーブ氏は上記のような"過剰に説明したがる"番組作りを踏まえた上で、「(番組として)一方的に説明するだけだと足りないから、コメンテーターを賑やかにするのだと思う」と分析した。

 このような慣習がある日本のテレビだが、デーブ氏によると、最近は視聴者からすぐに返ってくる評判を「あまりに気にし過ぎる」ようになり、企業の自粛ルールである"コンプライアンス(企業内の法令遵守)"が厳しくなっており、「東京配信(のテレビ)は20年前と比べて発言の自由がほとんどなくなっている」という。デーブ氏はさらに「(日本のテレビ業界は)コンプライアンスという余計な外来語を持ってこなければ良かった。幸せだったんですよ、この言葉が普及するまでは・・・」とした上で、

「(制作側が)視聴率で悩んで頑張っているのに、(テレビ局の)幹部が(コンプライアンスについて)うるさいことを言う。企業の顔をしたいから。それなのに、局のためにもなっていない」

と語り、日本のテレビ業界の現状を憂いていた。

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(安田俊亮)

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