中国ではマンホールの蓋が盗まれたり、道路標識が盗まれたりする事件がときどき報じられているが、先日はついに道路そのものが盗まれる事件が発生した。犯人は「(この道路は)誰も使っていないから問題ないだろう」と犯行に及んだそうだ。

中国メディア現代快報などによると、この驚きの事件が明らかになったのは、4月9日午前のこと。江蘇南通開発区(江蘇省南通市)の派出所に住人から一本の連絡が入った。それはとある道路に関する問い合わせ。「(道路を)新しく建設し直すのですか?」という奇妙な内容だった。

電話を受けた警察はすぐにこの件について地元の農村村委員会に問い合わせたが、そんな予定はないとのこと。現場に赴くと、コンクリート舗装されていたはずの道路の下地がむき出しになっており、何者かによって“掘られた”ような形跡もある。道路の一部分は跡形もなく消失しており、警察は監視カメラの映像を解析し、犯人の行方を追うことにした。

すると、現場周辺で1台の怪しい車両を発見。持ち主は顧という男で、警察から説明を求められると、平然と「この道路は長らく誰も使用していないように思いました。何の役にも立っていないならば、売り払ってしまおうと思ったんです」と白状し、あっさりと犯行を認めたそうだ。

後の取り調べで判明した事件の経緯は、4月4日に顧が楊という友人に声をかけ、ふたりの意見が一致。4月7日午前、ふたりは事前に準備していた掘削機などで“工事”を始め、まんまと舗装材料を盗むことに成功した。わずか2日間のうちに410メートルの路面を掘り、630数トンもの舗装材料を獲得。それらは近くの石材工場に転売したという。転売価格は約12,000元(約23万円)だったが、顧はお金を受け取る前に逮捕されることになった。

ちなみに、顧が逮捕された後、楊は姿をくらましていたそうだが、家族の勧めにより4月17日に自首したとのことだ。

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