米国人女優レイチェル・ファロックさん(37歳)が重い拒食症になったのは今から10年前のことだ。身長170㎝で、かつては56.7 kgの体重だったのに、今はわずか18kgしかない。しかも、ここ最近は容体が悪化しており、自宅で動き回ることすら困難な状態だという。一体、彼女の身に何が起こったのか?

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■ダイエットに歯止めが利かなくなる

 レイチェルさんは「CNN」のインタビューで、10年前、拒食症になったきっかけについて語っている。

女優だった彼女は最初、"カッコイイ腹筋がほしくて"ほんの1、2 kg体重を落とそうとしていただけだった。ところがその頃、仕事がない日々が続いてしまい、次第にそのことで思い悩むようになる。

 そんなある日、妹から1枚の写真をプレゼントされた。それは、女優として生き生きとしていた頃の自分の姿がちりばめられたコラージュ写真だったのだ。

「これこそ私の真の姿! この頃の私に戻らなければ」

落ち込んでいた彼女は、自分を奮い立たせた。そして、無謀なダイエットが始まったのだという。もちろん、それが命を削ることになろうとは夢にも思わずに。

 拒食症患者を診察しているアメリカの病院「メイヨー・クリニック」の代表は「拒食症とは、食べる・食べないの単純な話ではありません。実際は、感情面で抱えているトラブルを病的な方法で解決しようとする時に起こります。つまり、『自分なんて価値がない』という苦悩から逃れるため、痩せている自分に価値を見出そうとして発病するのです」と伝えている。

 レイチェルさんが通っていたジムでパーソナルトレーナーをしていた時に知り合い、結婚したという夫のロッドさん(41歳)さんは「ABCニュース」の取材に

「拒食症になる前の妻は健康的でアクティブな女性でした。ただ、完璧主義ではありました」と、彼女の性格を分析。今は仕事を辞め、フルタイムでレイチェルさんの看病をしているという。

 2人はこれまでいくつもの拒食症専門病院へ治療を願い出てみたものの、レイチェルさんが"拒食症患者として最低限の体重"もないことから、治療を拒否されてきた。すでに心不全、腎不全、肝不全に罹り、輸血までしているレイチェルさん。もはや、一刻の猶予もなくなっている。


■クラウドファンディングで治療費が集まる

 そこで夫婦はクラウドファンディングサイト「GoFundMe」にすべてを賭けることにしたのだ。デンバーにある「The Denver Health Medical Center」はアメリカ国内で唯一、レイチェルさんを受け入れてくれる摂食障害の専門病院だが、治療を受けるにはかなりの費用が必要となる。レイチェルさんは「YouTube」を使い、まさに命がけのアピールに挑んだ!

 そして、奇跡は起こった――。

 なんと、2,000万円近くの募金が集まったのだ。5月27日に公開されたYouTubeでは、精いっぱいの笑顔を見せるレイチェルさんが「こうして今、私が生きる希望を持っていられるのも、世界中でサポートしてくれる皆さんのおかげです」と御礼のメッセージを送っている。

 今、レイチェルさんは毎日25キロカロリーずつ摂食を始める治療を開始。自宅での治療の後、デンバーの病院へと移送される予定だとCNNは報じている。

「治療に成功して元気になったら、同じような病気で苦しんでいる人たちの助けになりたい」と語るレイチェルさん。彼女のビデオを見て「目が覚めた。トイレで吐くのを止めて、治療をする」と連絡をくれた過食症の少女もいるという。

 摂食障害は治療が難しい病だが、一日も早くレイチェルさんが元気になることを祈念したい。
(文=佐藤Kay)

・画像は「CNN」公式動画より

画像は「CNN」公式動画より