産業カウンセラーに聞いた。「どのくらい我慢すれば仕事を辞めていいですか?」
教えて!goo ウォッチ

先日、「教えて!gooウォッチ」で「どのくらい我慢すれば仕事を辞めていいですか?」 という記事を配信したところ、ニコニコニュースユーザーのみなさんから様々なコメントが寄せられているのを編集部は発見。
一昔前なら「一度入った会社を自分の都合で辞めるなんてとんでもない」という風潮があったものだが、今や転職も当たり前の時代に。

「やめるのは自由。でも、我慢したからではなく、その後に目処立ってからやめるべきかな」(糸目ネコさん)、「『○年まで我慢しろ』とかは信用しなくていいです。あと『どのくらい』も人による」(きたもさん)、「年数で言えば3年は目安だけど新卒に限るよ。年取ってるなら早いほうがいいよ」(halさん)など、「次の目途が立っているなら辞めても良いのでは」という意見が多く見られた。

■カウンセラーが実際にアドバイスしていることとは?

実際に、このような相談を頻繁に受けているという産業カウンセラーの濱崎加奈子さんにお話を伺った。

「なかなか難しい質問ですが、私はまず『いつまで我慢すればよいのか誰かに問いたくなるほど、あなたはお仕事で我慢していらっしゃるんですね』と答えています」(濱崎さん)

とのこと。気持ちを否定せず、まずは受け止めてあげることが重要なのだとか。

「今こんなに頑張っているんだと、まずは自分自身を褒めてあげてください。その次は、客観的に今の自分を表現することで『自己理解』のプロセスを踏みましょう。自分にとって仕事とは何か。この先どう成長したいのか。ご自身の夢、希望、期待。我々カウンセラーはそういったものを探求するお手伝いをさせていただいています」(濱崎さん)

それでは、「いつまで我慢すればよいか」の問いには、どのように答えているのだろうか。

「『我慢』という言葉の背景には、『○○さんのせいで……』とか『○○のおかげで私は……』とか他人や何かの影が見え隠れすることがあります。自分のための仕事が、いつのまにか他人に差配されているという感じです。そうではなく『私は私のために今ここで耐えているのだ』と、ベクトルを『自分』に向ける。その上で、どんなことに耐えているのか客観的に見つめましょう。そうすることで、今の職場でもう少し頑張れるのか、方向転換が必要なのか、判断できるようになるかもしれません」(濱崎さん)

誰かのせいにしたままでは、前向きな判断はできないだろう。今感じている苦痛は仕事内容なのか、人間関係なのか、待遇面なのか。そしてそれは今の自分にとって必要なことなのかそうでないのか、などを冷静に考えてみよう。

■主役はあなた自身

あくまでも、「いつ辞めるか」の答えは自分自身で決めることなのだという。

「仕事も人生も、あなたが主役です。答えはあなた自身の中にしかありません。何ヵ月だとか何年だとか、期間は関係ないと思います」(濱崎さん)

濱崎さんに相談に来た方も、最終的には自分自身で決断を下しているのだとか。

「しかし、他人の意見に耳も貸せないほど殻に閉じこもっていると、なかなかこういう判断はできませんよね。カウンセラーや身近な人など、誰かに相談できると心に余裕ができたり、良い風が吹くのかなあと感じています」(濱崎さん)

答えを決めるのは自分自身だが、誰かに話すことで客観的に現状を把握できるもの。今まさに悩んでいるという人は、参考にしてみてはどうだろうか。

●専門家プロフィール:濱崎 加奈子(はまさき かなこ)
「こころ葉」カウンセリングルーム代表。人が、その人らしく社会の中で「こころ豊か」に暮らすことの実現を目指し、四国を中心に企業のメンタルヘルス対策支援や教育研修、講演活動を行っている。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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