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 3人の売春婦を殺害したうえ、彼女たちの肉を食べたとしてイギリス国民を震撼させた猟奇殺人犯に2010年12月21日(現地時間)、終身刑の判決が下されたと、英メディアが大きく報じた。この事件は5月の逮捕時にもイギリス全土の反響を呼んだが、裁判で犯人の異常性が明白となり、英国民はここにきて再び陰惨な事件がもたらす恐怖に包まれた。

 ガーディアン紙などイギリスの主要メディアによると、死刑制度がないイギリスでは最高刑となる終身刑の判決を受けたのは、イギリスの西ヨークシャー州ブラッドフォード市のスティーブン・グリフィス、40歳。彼が逮捕されたのは今年5月24日。逮捕のきっかけとなったのは、女性の頭部をボウガンで撃ちぬき、その"勝利"を見せつけるという、アパートの監視カメラに残されていた衝撃の映像だった。

 しかし犯行の残忍さはこれにとどまらない。彼は女性らを殺害後、最初の2人は"調理して"、3人目は調理器具が壊れたために"生で"食したと証言している。バスタブを食肉処理場と呼び、まったく反省の様子を見せない彼の犯行について、判決を下した裁判官は「悪意に満ちており、残忍極まりなく、被告人が生涯刑務所で過ごすべきことに疑いはまったくない」と断罪した。


■"終身刑"判決に対する英国民の反応は?
 ブラッドフォード大学の大学博士課程で犯罪学を専攻していた彼のアパートは、殺人事件に関する本、新聞、文書で埋めつくされ、血痕の残る2つのボウガンに加え、30本のナイフも見つかったそうである。3つ目の殺人を犯した直後に別の売春婦にも近づいていたという彼は、「俺はたくさん殺してきてるぜ」とも証言しており、余罪がある可能性もある。

 死体はばらばらにされて、周囲の河などから見つかっているが、"血痕"しか発見されていない被害者もいる。どこに死体を運んだのかと訊かれたグリフィスは、「わからないね。ロボット、コンピューター、そういう合理的で感情のない"異形"が(死体を)置くようなところだろ」と答えたという。

 英ザ・サン誌(電子版)のコメント欄には、「こういう動物には死刑以外を与えるべきじゃないわ」「世界はおかしくなったって言うが、こんな話を毎週のように聞かされたんじゃ同意するしかないぜ」「どうして税金が"怪物"をあと40年間生かすために捨てられなきゃいけないの」など、国民の反応が寄せられており、凶悪犯にも死刑が適用されない自国の法律を嘆く声も多い。

 売春婦ばかりを、残忍極まりない方法で殺害し"食べた"という衝撃の事件は、いまだ全英の恐怖の象徴とされる"切り裂きジャック"を思い起こさせる。判決が下っても、イギリスじゅうに残された闇は、簡単に消えるものではない。

【関連サイト】
The Guardian (事件を伝えた英メディア誌)


(古川仁美)

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