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 レズビアンやゲイ、バイセクシャルなど性的マイノリティーが大人になることを祝う「第1回LGBT成人式」が2012年1月15日に東京・成城ホールで開催され、200人以上(記者調べ)が参加した。身体的な性と心の性、恋愛対象の違いによってセクシャリティは多岐に渡るが「社会的には異性愛者が多数派、それにあてはまらない人はマイノリティー」とされる現実がある。自身マイノリティーであるモデルの佐藤かよさんは司会として式に参加し、「ゲイはこういう人でしょう、レズビアンはこういう考え方の人でしょうとジャンル分けするではなく、それぞれの指向を『へぇー』と軽く受けとってもらえる世の中になれば」と、社会的に認知されていくことに期待を寄せた。

 「LGBT成人式」は、「自身のセクシュアリティに誇りを持ってほしい」として早稲田大学の公認学生団体「Re:bit(りびっと)」が企画したもので、会場のある世田谷区が後援した。「LGBT」は、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーそれぞれの頭文字から取られている。

 保坂展人世田谷区長の挨拶や「成人の言葉」があったのちに行われたトークショーでは、セクシャルマイノリティーに属する大学生が、

「セクシャリティーは出身地のようなもの。他人に言っても言わなくてもいい」

としながらも、「就職したあと、飲み会の席で上司に『恋人はいるの?』と聞かれたら、どう答えればいいかわからない」との悩みを打ち明けた。これに対し、大手飲食系メーカーに勤務する杉山さんは、

「セクシャリティーのことで落とすような企業なら、どうせこの先はないと考えて就職活動をした」

と自らの経験を語り、就職したのちも「(性転換した)自分の性別より、自分の働きのことが話題になるよう、必死にやった」と話した。

 司会を務めた佐藤かよさんは、閉式にあたり「セクシャリマイノリティーも考え方や経験は人それぞれ。ゲイはこういう人でしょう、レズビアンはこういう考え方の人でしょうとジャンル分けされることが多いが、それぞれの人の指向を『へぇー、そうなんだ』と受けとってもらえる世の中になれば」と締めくくった。参加した人に話を聞くと、「ゲイ同士、レズ同士が集まるイベントはあるが、あらゆるマイノリティーが集まるこうしたイベントは珍しく、プラクティカル(実践的)」とし、「いろんな人の話を聞くなかで、指向の障壁が無化していくような感覚を肌で感じられた」と感想を述べた。

◇関連サイト
・LGBT成人式 - 公式サイト
http://www.geocities.jp/lgbtseijinshiki/index.html

(土井大輔)

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