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 11月22日(日)に投開票される「大阪ダブル選」の候補者ネット討論会が2015年11月11日(水)20時30分、大阪市内のホテルでおこなわれた。本ニュースでは、その「第2部 大阪府知事選 候補者討論」の内容を、以下の通り全文書き起こして紹介します。

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※出演者=話者表記
角谷浩一 (司会)=角谷
西村実花 (司会)=西村

栗原貴子 (前大阪府議)=栗原
松井一郎 (現職)=松井
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角谷:あらためましてこんばんは。司会の角谷浩一です。

西村:アシスタントの西村実花です

角谷:先ほどは大阪市長選挙の候補者の皆様にお話を伺いました。ここからは大阪府知事選挙です。今も府内を万遍なく二人の候補者が回られて、そしてこの後明日もある、その中でこの遅い時間からお付き合い願いました。本当に候補者のお二人に先ずは御礼申し上げたいですけれども、でもこれは全国的に大変注目されている選挙でもあります。そこでニコニコ動画では知事選の候補者の討論会をさせて頂くということになりました。さてどんな討論になるでしょうか。

西村:はい。大阪府知事選候補者ネット討論・登壇者のお二人をご紹介させて頂きたく思います。ま
ずは無所属で自民党推薦・前大阪府議の栗原貴子さん

栗原:よろしくお願いします。

西村:よろしくお願いします。地域政党・大阪維新の会公認で現大阪府知事の松井一郎さん。

松井:よろしくお願いします。

西村:宜しくお願い致します。以上のお二方となっております。なお、府知事選には無所属で元府立高校教諭の美馬幸則さんも立候補されております。

角谷:はい。という事で先ほどの市長選と同様に討論進めていきたいと思います。まずは番組をご覧のユーザーの皆さんにお一人ずつ自己PRをして頂きたいというふうに考えております。なぜ立候補したのか、当選したらどんな大阪にしていきたいのか、1分間でお話して頂きます。1分を過ぎますと、こんな風に音が鳴りますので、お話しの途中でもちょっと締めさせて頂くことになりますから、ご協力ください。では、今日はまずは栗原さんからお願い致します。1分でお願い致します。

【候補者自己PR】

栗原:はい。私は今の大阪府政のあり方、対立ばかりが続いてきたこの間の大阪府政をしっかりと連携し協調してオール大阪で大阪を考えられるそんな大阪にしなければならないという思いで立候補致しました。私が知事になったら、真面目に大阪の為にどういう政策をすべきなのか、仕組みではなく中身、政策をきちんと議論して民主主義を大切にしながら議論をして結論を出す、府内全ての市町村と協調・連携し、そして大阪だけではない近畿圏が一つになって名実ともに関西の、西日本のリーダーとなれるような、そんな大阪を目指していきたい。そして合わせて、大阪商・天下の台所と言われた頃の大阪を取り戻す。大阪経済の首都、大阪を是非とも目指していきたいと思っています。

角谷:はい。ありがとうございました。では松井さん、宜しくお願いします。

松井:はい。現在僕は現職ですんで、今やってる大阪の行財政改革、これを確実に更に前進をさせます。そして府市で一体で作り上げた成長戦略、これも着実に進めていきたい。そこで、行財政改革で生まれた財源を、この大阪において医療・福祉・教育、そういうところに充当をしていく。成長が遅れていた大阪の原因である成長の為のインフラ、これも東京と比べてこの30年40年全く動いてこなかった。そういう鉄道インフラも今動かしました。重要4路線の指定を致しまして、2路線についてはもう時期も見えてきた。あとは、関空と大阪中心部をつなぐ路線、こういうものも着実に計画を立てて前へ進めたいと、こう思ってます。

角谷:はい。ありがとうございました。今回は大きく5つのテーマを二人に掲げて討論させて頂きたいと思ってます。それぞれのテーマに対して先ずは順番にお話をさせて頂きますけれども、その後討論に移るというような算段です。では最初のテーマはこちらです。

【テーマ:経済・雇用】

角谷:経済と雇用の問題です。大阪にとってはこれはとても大切なテーマだと思います。興味も関心を持つ有権者も多いと思います。この問題について先ほど市長選でもこのテーマで討論の冒頭に掲げさせて頂きました。様々な意見、政策が出ました。お二人はどんな政策をお考えなんでしょうか。ではこのテーマについて松井さんからお願いします。

松井:はい。まず大阪の経済を成長させていく為には、これは大阪府市がバラバラでは経済成長を促せません。大阪っていうのは全国で2番目に狭いエリアですから、そのど真ん中に大阪市があり、大阪市と大阪府これがまえはそれぞれ別々にバラバラの成長戦略を作っていた。これを僕と橋本市長で一本化を致しました。それが正にこの成長戦略なんです。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv240120603?po=news&ref=news#1:20:36
これを着実に進めて参ります。そして現在進めた結果、このライフサイエンス企業、そしてグリーン分野での企業、これは国の国家戦略特区の枠組みを利用したものですけれども、実際に梅北・彩都・夢洲・関空、こういう辺りで320億円の投資が始まっている。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv240120603?po=news&ref=news#1:20:48
これを着実に進めて雇用を増やしたい。雇用も5年で毎年3万人ずつ増えてます。

角谷:はい。ありがとうございました。では栗原さん。

栗原:はい。私は、この間の大阪、特に中小企業が元気をなくしているのが気になります。この8年間で、物づくりの製造業に対する支援の予算額が大阪府で8億7千万あったのが2億5千万円まで減っております。まずは中小企業に対する支援、そして法人税の超過税率も非常に高い、大阪だけ突出した高い税率が課されています。これをせめて他の他府県並みの税率に引き下げることで大阪にまず企業に戻ってきてもらう。企業に稼いで頂く。その上で更に大阪が得意とする分野、医療とか健康エネルギーとかいった分野にもしっかりと税制特区の仕組みを活かした上で支援をしていきたい。そしてまた中央との関係を活かしながら、首都機能を大阪に移転させることで、東西・二極の一極を担うべき大阪となれるようにしっかりと大阪の経済を前に進めていきたいと思っています。

角谷:はい。ありがとうございました。お二人の話を先ず1分間伺いました。この後は討論で行きたいと思いますけども、まずはどちらかいきましょうか。

松井:じゃあ僕から。

角谷:じゃあお願いします。

松井:超過課税、確かに大阪は今やっております。これは橋本知事以前11年連続赤字だった大阪府の財政状況がある。そんな中で、府民の皆さんのやっぱり生活を守っていく為にこれを黒字にしていかなければ様々な政策が出来ません。超過課税をなくすこと、その財源をどう探るのかということなんです。平成23年から比べて現在では平成27年度約2千億ほど税収は増えてきました。大阪府も黒字になってきた。それでも減債基金の積み立て不足はまだ2千6百億と残っています。これは僕と橋本市長で積み上げたんですけど、10年かかる。そんな中で、財源なき減税はこれは無責任極まりない、とこう思っています。

角谷:はい。

栗原:これまでやってこられた大阪府政の中でも事務事業はゼロベースから総点検します。例えばこれまでやってきた中で私が一番の無駄だったと思っているのは、大阪都構想の住民投票に至るまでに使われたお金が37億円。大阪府市合わせてですけれども。あるいは二重庁舎の問題。これは30年間で350億円もの大手前庁舎集約案と比べても経費がかかるといわれています。こういったしっかりとした効果検証もなしに改革改革という名前で何か制度を変えればそれでいいんだ、というような形でやってこられた事業については、しっかり効果検証した上で、効果がないものは単なる税金の無駄遣いですから、そういうものは一切ゼロベースで見直した上で、無駄遣いをやめさせて財源は生み出すことが出来ると考えております。

角谷:はい。これはお二人なんでね、どうしてもキャッチボールのようになってしまいますけれども、松井さんあれば。

松井:今答えになってないと思うんですよ。しっかり見直すのは見直すでいいんですけども、要は選挙ですから。マニフェストですから、もう最初に減税やるというんならそれはこの財源ってはっきり言わないと、都構想の経費が無駄だったとかそういうことはマニフェスト・公約とは呼べないと思うんです。

栗原:咲州庁舎撤退するって言ってるんです・・・

松井:ちょっと待ってください。今しゃべってるんで。

栗原:あ、はい。

松井:いくら減税すると言うんであれば、それはこの財源を使うとはっきり言わないとこれは無理です。

栗原:ですから咲州庁舎を撤退することで年間10億円以上の財源が出てきますよね。今法人税の超過税率、大阪は1億円超の会社で100%の超過税率が課せられています。つまり標準税率の2倍。大阪の次に高いのが11%の滋賀県です。そしてしかも超過税率を課している他府県も一応目的税化して、例えば森林・環境税のような目的税として基金に積み立てていますけれども、大阪だけがこの突出した均等割りの超過税率100%という税率、金額にして55億円。もともとは大阪の経済の再生の為の緊急かつ重要な財源ということだったんですけれども、結局一般財源となってしまいました。55億円。しかも、中小企業、ものづくりの製造業に対する支援は1/3以下と減らされてしまったということです。

角谷:はい。松井さんどうですか?

松井:55億円。だからどこで財源見つけるんですか?咲州庁舎をと先ほど栗原さんがおっしゃりました。年間6億円か7億円の財源しか生まれません。しかも咲洲庁舎については、現在は国の中央防災会議の答えが出てなかったんで、テナント募集してませんでしたが、これからテナント募集の開始を致します。それを開始して埋まることによって、おっしゃってる6億円、7億円の財源が生まれてくる。でも55億円は生まれません。どうするんでしょうかと、こういうところなんです。

栗原:だから申し上げているように、例えば咲州庁舎、例えば私が知事になったら都構想の議論なんて一切ありませんから、そこで使ってきた無駄遣いも省けますし、他にも色々やってきた事業をしっかりと総点検します。効果検証させて頂きます。咲州庁舎にしても多分これから活性化できるんじゃないかとか、多分これから防災の復興の為のビルになるんじゃないかとおっしゃっていましたけど、要は結局この間全く効果がなかったと、これだけの大きなお金を使ってきたにも関わらず、効果がなかったということじゃないですか?私は効果検証して効果がなかったものに関してはきっちりゼロベースで見直すことで新たな財源を生み出していきます。

松井:あの、いいですか?

角谷:松井さんこれで引き取ります。

松井:はい。財源については明確な裏付けがなかった。これ55億円、毎年の話です。今55億円の財源というのは大変なお金です。僕はこの間知事になりまして今現在子供たちの医療費助成、これもお金がなかったものですから、2歳までしか医療費無償化制度を大阪府域全体のミニマムとしてのは出来なかった。これは今年の4月に6歳まで引き上げました。小学校行く前まで。財源だけでも必死になって見つけてきた。これは約48億円ぐらいの財源がかかるんですね。55億円というのは例えば見合わすと子供医療費助成を止めるぐらいのそれぐらいの話になる。これは簡単にやれるというような話ではありません。これはマニフェストという形では説明がつかないと、こう思います。

角谷:はい。ここではこの話は一回引き取りますけれども、次のテーマがこちらなのでこの後の議論はこのまま続けられると思います。お願いします。

【テーマ:医療・福祉】

角谷:医療・福祉のテーマ今まさに知事から説明がありましたような話ですけれども、少子高齢化や貧困、それから大阪のみならず今この国が抱える大きな問題であるということ。それからまさに今松井さんから出た話もあります。この議論に移っていきたいと思います。栗原さんから行きましょうか。

栗原:はい。私も3人の子供を育てて参りました。医療福祉は本当に例えば子供の小児救急電話相談、今大阪府と大阪市でバラバラにやっている。#8000と#7119についてはしっかりと一緒にして電話のたらい回しがないような形にしていきたいと思います。あるいは高齢者の施策としては、ガン対策。今大阪でのガンで死亡される方の割合は他府県と比べても非常に高い状況です。ガン治療日本一を目指して、例えば今大阪にあるガン拠点病院、そしてガン相談員という方がいらっしゃいますけれども、名ばかりのガン拠点病院になってしまっている。こういうガンにかかったときにどこの病院に行ったら最先端の治療が受けられるのか、そんな情報が錯綜していて全く分からないままに試行錯誤のような形で、ガンの治療を受けておられる高齢者の方々に対する支援をしっかりとしたいと思います。

角谷:はい。松井さん。

松井:ガン治療の話が出ました。大阪はガン死亡率が非常に高い。ワースト1と言われるぐらいに高い。だから今、栗原さんは全くガン治療の施設が整えられてないというのが言われてますけど、今大阪府庁の隣、南側に、成人病センターを建て替えております。28年度末、来年29年4月にこの成人病センターがオープンできます。これはアジアナンバー1の拠点病院を作ろうとしてます。そして、難治性のガンに対する研究もやろうとしています。日本の中で生きたガン細胞を置いといて、そこで研究するようなことはまだ始まってないんです。これは大阪府立病院機構で成人病センターで生きたガン細胞をそこで培養し、どの薬が効くのか、この研究を進めていこうという事を今やってると思います。

角谷:はい、栗原さん。

栗原:はい。成人病センターの移転については私たちは森ノ宮で建て替える方が早く完成出来るはずだということでこの間主張してきました。あるいは大阪の大手前に建設を予定されている重粒子治療センターについても、私たちは何も大阪府にとっても大切な土地である大手前でやることはないんじゃないかと。例えば阪大病院、あるいは成人病センターの中でやった方が、それこそ二重行政じゃないですけれども、一体的な治療ができると考えています。あるいは松井さんがいつもおっしゃっておられる、住吉の市民病院と大阪府の急性期病院の統合について、これは拙速に住吉の市民病院と廃止を決めてしまったが為に小児科医がどんどんやめていってしまって、そして後に手を挙げる病院が民間の公募がなくなってしまった。こういう状況もありますので、やっぱり医療福祉については慎重にやっていきます。

角谷:はい。松井さん。

松井:僕は医療福祉というのは患者の立場になるべきだと思います。要は森ノ宮での成人病センターの現地建て替えは出来ません。なぜならば、森ノ宮で50年経ってる成人病センターと併設してる研究所があるんです。この研究所を先ず移転させて、種地を作る。そこへ成人病センターの一部を移動させて、また移動させた分を解体をして新たな土地を作ると。まず最初に移動させるべき研究所が移動するところの土地が決まっていない。その議論を大阪府議会ではもう20年ほどやってきたんです。成人病センターというのは今、50年経ってるわけで、もう20年前からこれは建て替えが必要になるねということで議論してきたけれども、要はその研究所の移転先がないから着手できなかった。というわけで、森ノ宮の空いてる土地を使うしかなかったんです。栗原さんが言われるのは、これは全く根拠のない絵空事だと思います。

角谷:栗原さん。

栗原:いや、根拠ないことないですよ。私はまだその頃議員じゃなかったですけれども、松井さんは自民党の議員だったか、維新の議員だったか、知りませんけれども、私はちゃんと経緯を聞いていますし、森ノ宮での建て替え案の方がやっぱり大阪府民の立場になって考えたら、例えばJRあるいは地下鉄、阪急梅田駅から東梅田まで結構歩かなあかんのですよ。そんな不便なんですよ、結局。森ノ宮の方が早くて安くて大阪府民にとっても利便性も高まる。そちらの方がいいということで私たちは主張してきたと。私はその頃議会で一票持っておりませんでしたけれども、そういう経緯であったこと、建て替え出来なかったことはありません。ちゃんと専門家に私たちは松井さんみたいに何千人もの職員はいませんから、私たちの自前でしっかりと検討した結果、森ノ宮での建て替え案の方が優れているということで私たちは森ノ宮で世人病センターを建て替えるべきであると今も思っておりますけれど、まあ議会の結論です。

角谷:松井さん、ありますか?

松井:大手前って不便なんですか?今警察府警本部と大阪府庁の真ん中、間に成人病センター建て替えてるんです。今不便だと言われるのが、先ずひとつ分かりません。僕には。だって大手前ですから。これは全く不便でもない。谷町4丁目の駅がすぐ裏ですから不便じゃないし、で、公衆衛生研究所なんですけれどね、これは20年前から本当にあっちこち場所を探したけれども、場所が決まってないんです。種地がなければ、新たな建物は出来ません。これは栗原さん、全く勘違いをされてるんじゃないかなと、こう思っております。

角谷:栗原さん、どうぞ。

栗原:いやー健康な私たちにとっては別に阪急の梅田駅から東梅田まで歩くのは全然不便じゃないですけれども、でもそこで治療を受けられるのは病人なんですよ。がんにかかった方が梅田から東梅田まで、健康な私の足でも5分はかかりますよね。その5分、JRの梅田駅の方がずっと便利だと思いますけれどね。でもそんな水掛け論ばかりしていても、仕方がないんですけれども、やっぱり私は二重行政の解消と言いながら、なぜその大阪府と大阪市でやってきた救急電話相談、#8000と#7119。府市統合本部で全く議論がされなかった。これたらい回しになってるんですよね。これ、小児の救急相談がこっちにかけたらあっちにかけてくれ、あっちにかけたらいやーよう分からんという状態になっている。こんなん統合するのは全くお金もかけずにできるわけです。私は二重行政を解消するっていうんだったら、まずこういうところからしっかりと府民の為になることをやりたいと思います。

角谷:ここはちょっとここで引き取りましょう。

松井:はい。

(つづく)

・[ニコニコニュース]大阪ダブル選2015 候補者ネット討論「第2部 大阪府知事選 候補者討論」全文書き起こし(1)~(3)
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