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TOCANA

 以前から囁かれていたポールシフトがついに起きるのかもしれない。方位磁石が「N極は北」「S極は南」の方角を示すのは“地球が大きな磁場を持っているため”というのはご存知であろう。しかしこの磁場が反転するかもしれない、というのだ。「ポールシフト」と呼ばれるこの現象、はたして本当に起きるのだろうか? また、もしポールシフトが起きた場合、人類にはどのような影響を及ぼすのだろうか?

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■そろそろ起きる? ポールシフトとは?

“北と南が反転する”とはなんとも信じがたい話ではあるが、これまでの研究から360万年に11回もN極とS極が反転する「ポールシフト」が起こっていたことが判明している。ポールシフトとは、地磁気の反転のことであるが、地質学者らによると直近のポールシフトは77万年前、石器時代であったと想定されており、この時代は現代とは逆で“N極が南でS極が北”を向いていたというのだ。また、計算上33万年に1度はポールシフトが起きていたことになるのだが、前回のそれからすでに44万年の時が経過しており、代々研究者らは固唾を呑んで見守ってきたという。

 しかし、ここにきて「そろそろ起きるかも」と囁かれ続けてきたポールシフトが、どうやら科学的にも現実味を帯びてきたというのだ。


■ポールシフトの前兆? 磁場の急激な弱まり

 英「Express」紙は“米国の宇宙機関は、地球がポールシフトに向かっていることを確信している”と報じており、地球の磁場が過去160年もの間で大きく衰えていることが科学的にも確認されているというのである。

 地球物理学研究所でポールシフトを専門的に研究しているジャン=ピエール・バレ博士は、「地磁気反転が発生する時に現れる、最も劇的な変化は全電界強度の非常に大きな減少である」と語っており、現在の地磁気の大きな衰えは、今後地球が大きな地磁気反転(ポールシフト)に向かっていることを意味するかもしれない、と主張しているのだ。

 他にもドイツのニーメック地磁気観測所の科学者モニカ・コルテ博士は「ポールシフトは突如発生するものではなく、ゆっくりと、徐々に起きる。その間、地球の磁場は弱く複雑になり、しばらくは2つ以上の極を示すようになりますが、しばらくしたのち強く反対方向に引っ張られるかたちでポールシフトが終了する」と語っている。

 ではこの『磁場』が弱くなると地球はどのような状態になるのだろうか――。


■太陽からの放射線をもろに浴びる?

 まずポールシフトが起きる前兆として地磁気(地球の磁場)が急激に弱まるということだが、この磁場が弱まると地球は最大で200年もの間、太陽放射にダイレクトにさらされる危険がある、とNASA(米国航空宇宙局)の科学者が警鐘を鳴らしている。この強力な太陽光放射により人類は皮膚ガンを発症、世界中の電子機器がダウンする。もちろん人工衛星や飛行機などの無線システムにも多大なる影響が出るということだ。

 また前述した主張を裏付けるようにNASAの火星探査計画「MAVEN(メイブン)」の主要計画者であるコロラド大学ボルダー校ブルース・ジャコスキー博士も、「ポールシフトが発生する際、太陽からの放射線を防御する地球の磁場は非常に弱くなり、地球は危険な放射線に無防備にさらされることになる」と語っている。

 ジャコスキー博士率いる同校・宇宙大気物理研究室では、昨年メイブンの観測結果から“火星ははるか昔、水が液体となって存在できる気温と、厚い大気が存在していた”と発表し、世界中の注目を集めたが、その後の研究の結果、博士は「火星は太陽系の始まり以来、数十億年もの間、激しい太陽風を浴び続けてきたことが水と大気を失った原因である」との研究結果を発表、火星がなぜ99%もの水や大気を失い、現在のような姿になってしまったのか原因を明らかにする歴史的な発表につながったのだ。

 また博士はポールシフトについても「地球にポールシフトが発生した場合、その後約200年は地球も数十億年前の火星と同様に磁場を持たない状態になる」と語っており、地球は火星が壊滅的な被害にあったように太陽の放射線を直接浴びる危険性を示唆している。

 しかし、怖がることはない。博士はたった200年では大気が完全に消滅するには至らず、生命体の滅亡にまではいかないだろう、とも語っているのだ。

 またNASAの火星計画主任研究員であるマイケル・マイヤー博士は、「火星は現代よりもはるかに活発で、強力な太陽の放射線にさらされていた」と語っており、「その強力な太陽放射線に数十億年という長い歳月をかけてさらされてきたが、いまだ1%の大気は残っている」と火星がさらされてきた太陽放射線と地球のそれとでは比べ物にならないとしている。


■地磁気が弱まると人類は暴徒化する!? 人類への影響は?

 しかしながら、地磁気という大きなバリアを失った状態が200年も続けば、地上では驚くほど美しいオーロラが出現する一方で、人類への影響はありえるだろうと懸念する声もあるのが現実なようだ。地磁気は有害な紫外線を防御する最初の層であり、たとえその層が薄くなったとしても皮膚ガンなどの危険から我々を守ってくれていることを忘れてはいけない、と先述した科学者は警鐘を鳴らしている。

 また、磁気がない、または磁気がかなり減少した場合でも、世界規模での通信機器や、電源回路にも膨大な影響を与えるという。さらにこれらの環境は、火事や路上での暴動など、まるで世紀末を描いたアニメのような荒廃した世界を懸念する科学者も一部いるようだ。

 また壊滅論を支持する人々らは、「極が北から南へ移動するという大規模な地磁気の移動がそれくらいで済むはずがない」とし、ポールシフトという大幅な地磁気の移動が非常に強いトリガーとなり、大陸が移動、それに伴い世界中で大地震が発生し、急激な気候の変動が生じるだろうとしている。世界、いや地球はポールシフトという現象により壊滅的な被害を受ける、と主張しているのだ。

 しかしながらこの壊滅論者たちに真っ向から反論するのが、英国地質調査所の地磁気学主任アラン・トンプソン博士である。博士は「化石や他の記録を見ても地球規模の大陸の移動や、大災害は起きていない」と主張、これまでの研究結果から地球の歴史の中で何度も起きている現象であると結論付けており、ポールシフトが人類の存続にまで大きな影響を与えるとは考えにくいと語っている。他にも前述したドイツの地磁気観測所のコルテ博士にいたっては地磁気が反転したとしても、我々はその変化にさえ気付かないだろう、とまで語っているのだ。

 ただ残念ながらポールシフトがどのような原理で発生しているのか、研究と解明を試みている最中であり、明確な答えがないのが現状である。ロチェスター大学地球物理学のタージュノ教授は「はっきりといえるのは、地球はポールシフトに向かって進行しているということ、そしてこの160年間で驚くべき速度で急速に磁場が減少していることである」と語っており、その時期がそろそろ近いことを示唆しているのだ。


■今年2016年が鍵? NASA元職員の証言

 これまでも数多くの科学者たちがポールシフトについてそれぞれの主張をしてきたが、ここにきてNASAの元職員の科学者、サル・コンティ博士が2016年6月から8月の間にポールシフトが起きる、と緊急メッセージをYouTubeで公開している。

 博士が言うには、2016年6月14日から2016年8月19日の2カ月間で非常に急激なポールシフトが発生するという。現在まですでにゆっくりとポールシフトは進行しており、この6月から8月の2カ月間で急激に磁極の入れ替えが終了、ポールシフトが完了するというのだ。

 博士はポールシフトが起きると、地球の磁場の影響で多数の生物が莫大な放射線の影響を受けるという。その生存率たるやおよそ30%である。なんと厳しい環境下であろうか。しかも生存した30%にはさらに過酷な環境が待ち受けている。何とか生き残った生存者らにも放射線の影響が身体的、生理的にも深刻に現れ、遺伝子レベルにまで深く影響が及ぶということだ。またその影響はその後の人類の存続さえも危うくなるという。

 もちろん米政府はこの件を承知であり、NASAなどの主要施設はすでに二次的被害を受けにくいエリアに移動したということだ。しかしながら、ポールシフトによって受ける影響があまりにも多大なため、人々のパニックを恐れ、この事実を秘密にしているそうだ。サル・コンティ博士は、ポールシフトによって地球がどれだけ影響を受けるか警告を発するため内容を公開したというが、一部懐疑的な意見もあるのが現状であり、参考程度に留めておくのがよさそうである。

 しかし筆者の所論では、2016年とはいわず、もうすでにポールシフトは始まっているのではないかと感じている。人間の目に見えない“磁場”の影響は、直ちに人間に影響が出るとはいえないだろう。だがしかし、鯨やイルカ、渡り鳥など多くの野生生物には何らかの影響があるのではなかろうか。事実これまでにも多数の鯨やイルカが海岸に打ち上げられており、磁場を頼りにしていた生き物らへの何らかの影響が現れているのではなかろうか。新しい2016年という年が、平穏で健やかな一年であることを祈らずにはいられない。
(文=遠野そら)


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