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 一子相伝である北斗神拳。皮肉にも、天は同じ時代に3人のふさわしい人物をこの世に送り出してしまいました。「ラオウ」「ケンシロウ」、そして次兄「トキ」です(ジャギ様は一度置いておきましょう)。また、「トキ」は「ラオウ」の実弟であり、作品中最強の実力が設定されています。しかし、核戦争の際に「ケンシロウ」を先にシェルターに入れたため、自らは放射線に晒されて不治の病に侵されてしまいます・・・。今回は、最強の実力を持ちながら、周りから「病を得ねば・・・」と言われる事の多い悲劇的な宿命を背負った「トキ」の魅力についてご紹介いたします。


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⇒トキとは?(北斗の拳シリーズ)
http://www.charapedia.jp/character/info/17724/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■華麗なる技、情けの技

 「北斗二千年の歴史でもっとも華麗な技を使う男」「真髄は空中戦にあり」と言われるように、「剛」のラオウとは対照的に「柔」の拳の使い手として描かれる「トキ」。北斗神拳は内部から肉体を破壊するため、相手に相当の苦痛を与える事が多いのですが、「トキ」の得意とするのは相手に全く苦痛を感じさせない「北斗有情拳」です。カサンドラでの初登場の際も、いきなり拳王配下の者を北斗有情破顔拳で苦痛なき死に誘っています。また、北斗有情断迅拳で聖帝軍も蹴散らしています。アニメでは原作よりもアクションが激しく、「こいつ、本当に病人なのか?」とは見ているこちらのセリフ。

■世紀末人格者伝説

 北斗四兄弟の中で、「ケンシロウ」が継承者に決められた際に異を唱えなかったのは「トキ」だけです。そして、作品中でもその態度は最後まで変わる事はなく、ひたすら「ケンシロウ」を影に日向に支えます。また、誰もが荒んでいる弱肉強食の世の中で、彼だけが紳士的で他者にも優しく、言葉遣いも落ち着いた丁寧な物言いでした。彼の性格や言動、ポジションこそが作品全体の絶妙なバランス取りに大きく貢献していたように思います。何せ他の兄弟ときたら、上昇志向の塊、嫉妬の塊、拳法以外興味なし・・・とバランスを欠く人たちばかりですから。

■北斗唯一の医学系?

 拳法家としての「トキ」ももちろん魅力的ですが、もうひとつの重要な「トキ」の顔、それは医学系としての一面です。もともと「奇跡の村」で治療活動をおこなうという、「一人国境なき医師団」をしていたのですから。北斗神拳を医療に使う事に大きな意義を見出していたのでしょう。そして、彼のそんな一面が大きくクローズアップされたのが、聖帝サウザーとのくだり。「サウザー」の心臓の位置と秘孔の位置が左右逆であるという事を知っていたのは「トキ」でした。

 最強の力を持ち、その能力を全て他人を救う事に捧げた優しき人徳者「トキ」。魅力的なキャラクターの多い『北斗の拳』において、もっとも魅力的といえるのは、やはり彼なのではないか?と個人的には思います。だからこそどうしても考えてしまうのです。「病を得ねば・・・」と。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)

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