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推理漫画といえば、「見た目は子供! 頭脳は大人!」のコナン君が活躍する『名探偵コナン』、「ジッチャンの名にかけて!」の金田一君が活躍する『金田一少年の事件簿』が有名ですね。でも、面白い推理漫画はそれだけではないのです。

●『月館の殺人』原作:綾辻行人/作画:佐々木倫子

館シリーズで有名な綾辻行人先生と、『動物のお医者さん』で有名な佐々木倫子先生がタッグを組んだ推理漫画です。主人公の女子高生・雁ヶ谷空海は、祖父の遺産を相続するために北海道 月館に赴きます。そこで「幻夜号」という豪華列車に乗ることになるのですが、この中で殺人事件が起こるのです。鉄道オタクばかりが乗り込んだ豪華列車というコメディの体裁ですが、漫画ならではのトリックが駆使された傑作です。

●『人形草紙あやつり左近』原作:写楽麿/作画:小畑健

『週刊少年ジャンプ』で1995年-1996年に連載された作品です。人形遣いの「橘左近」は人間国宝の文楽人形師・橘左衛門の孫。左近は、自分の操る童人形「右近」を相棒に難事件を解決していきます。左近は右近を操ることで天才的な推理力を発揮できるのです。相棒が人形という設定が珍しいですね。面白いことに、本作のドラマCDでは人形・右近の声を山口勝平さん(アニメ『名探偵コナン』では「工藤新一」役)が担当していました。山口さんは名探偵に縁があるのかもしれませんね。

●『ミステリー民俗学者 八雲樹』原作:金成陽三郎/漫画:山口譲司

『金田一少年の事件簿』の金成陽三郎先生が原作を務めた推理漫画です。『週刊ヤングジャンプ』『ビジネスジャンプ』で連載されました。慈英女子大・鳥越教授の助手である民俗学者・八雲樹が、民俗学研究室の学生・富良野と共に難事件を解決していきます。民俗学者らしく、童話や民間伝承などをテーマにした事件ばかりで、横溝正史作品に通じるようなおどろおどろしい雰囲気もあって楽しめます。

●『探偵学園Q』原作:天樹征丸/作画:さとうふみや

『金田一少年の事件簿』のコンビが放った新たな推理漫画で、2001年から2005年まで『週刊少年マガジン』で連載されました。主人公・連城究(キュウ)は高い推理力を持つ少年ですが、「世界一の探偵」になることを夢見て、伝説の名探偵・団守彦が設立した探偵養成学校『DDS』に入学します。キュウはそこでQクラス(団守彦の後継者を養成するための特別クラス)の仲間たちと共に難事件の解決に当たります。

●『Q.E.D. 証明終了』加藤元浩

私立咲坂高校に通う燈馬想と水原可奈が次々と難事件を解決していく物語です。想はわずか15歳でMITの数学科を首席卒業した天才少年。可奈は想の助手を務める天真らんまんな少女です。この二人のコンビが非常に爽やかで良い読後感を残します。ちなみに「Q.E.D」とは「Quod Erat Demonstrandum(クオド・エラト・デモンストランダム)」の略で「かく示された」という意味があり、名探偵エラリー・クイーンの事件解決時の口癖として知られています。シリーズ作『Q.E.D. iff -証明終了-』が2015年4月から『マガジンR』で連載されています。

●『江戸の検屍官』原作:川田弥一郎/作画:高瀬理恵

江戸時代を舞台にした変わり種の推理ものです。北町奉行所の同心・北沢彦太郎、町医者・古谷玄海、女絵師・お月が不可解な殺人事件に挑む物語です。玄海は検死医として捜査を担当する北沢に助言を行います。お月は浮世絵師ですが、彼女は死体を見て生前の顔を再現することに長けているのです。現在でいえば復顔のプロでしょうか。『無冤録述』という当時の検死書を元に、できるだけ科学的に調査に当たる点が見どころです。

●『NERVOUS BREAKDOWN』(なあばすぶれいくだうん)たがみよしひさ

田沼平九郎探偵事務所に勤務する、虚弱体質ながら天才的な頭脳を持つ「安堂一意」、頭はからっぽながら(笑)不死身の肉体を持つ「三輪青午」のコンビが難事件を解決していきます。「点と面」など、各エピソードのタイトルが有名な推理小説のタイトルをもじったものになっているのも注目ポイント。全89話(89話は文庫版に描き下ろし)のタイトルの元ネタが分かったら、かなりの推理小説通でしょう。

『名探偵コナン』のような漫画オリジナルでなくても、有名な推理小説を漫画化した作品はたくさんあります。例えば、京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズの『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』は志水アキ先生によって漫画化されています(『絡新婦の理』が現在『マガジンSPECIAL』にて連載中)。小説からではなく漫画からその作品を知る人も少なくないでしょう。あなたは、推理漫画といえばどんな作品を挙げますか?

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(高橋モータース@dcp)

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