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TOCANA

 テレビ番組の中で使ってはならない“放送禁止用語”の存在は、今や一般の視聴者にも広く知られている。これは、正しくは放送注意用語と呼ばれ、法規制ではなくテレビ局側の判断によって様々な言語の使用が自粛されているものだ。

 この放送禁止用語は常に増えているが、近年は意外な言葉まで対象となりつつあるという。関係者に話を聞いた。

「これまで使えなかった言葉に加えて、年々、注意用語は増えています。そして、まだ正式に加わっているわけではないんですが、ここ1年ほどの間に追加が検討されている用語の一部が意味不明だと話題になっているんです」(テレビ局番組プロデューサー)

 意味不明な放送禁止用語とは一体何か。

・NG1、頑張れ

「いくつかあるんですが、その中でも最もおかしいといわれているのが『頑張る』という言葉です」(同)

「頑張る」が放送禁止とは本当に意味がわからない。

「日常的に使うことの多い『頑張れ』とか『頑張って』など、誰かを応援する意味で使う言葉が規制されつつあるんです。たとえば『仕事を頑張れ』や『優勝を目指して頑張ってください』みたいな表現がNGになりつつあるんです。現在は過労死が増えていることから『仕事を頑張れ』という表現は弁護士や市民団体などからクレームが多いんです。また『優勝を目指して―』も、プレッシャーを感じてストレスになると市民団体からのクレームがきてしまいます」(同)

 このような表現はテレビでも多く使用されているうえ、日常生活の中で我々も普通に使う表現でもある。これを規制して番組内での会話は成立するのであろうか。

「おそらく無理でしょうね。他人への『頑張れ』がNGで、自分で『頑張ります』というのはOKという線引きがあるみたいですが、やはり他人に向けて使うことが多い言葉なので、これを規制されたらトーク番組などは厳しいですよ。今は正式な規制前なので使われていますが、このままウヤムヤになってほしいと関係者は願っています」(同)

 この関係者によれば人権派弁護士や市民団体からのクレームは本当に多く、テレビ局の自主規制に大きな影響を与えているという。また、相手が組織であることからスルーもできずに困っているらしい。そして、これ以外にも使えなくなっている言葉はあるという。

・NG2、職業の略称

「最近検討されているのはADやCA、SEなど、職業の略称の規制です。正式名称で呼ぶか、略称で呼ぶ場合には『さん』をつけることが話し合われているんです。これもクレームが原因ですが、もはや意味がわかりませんよ。それに当事者からのクレームならまだしも、関係のない団体からのクレームは本当に勘弁してほしいですね」(同)

 たしかにここまでくると完全に意味不明だ。人権派の弁護士さんや市民団体には、逆に使っても問題のない言葉を並べてほしいものだ。
(文=吉沢ひかる)

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