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「大仏」と言えば、西の奈良・東大寺と並び称される鎌倉大仏。像高は約11.4メートルで、奈良の大仏の約14.7メートルに比べると小ぶりで、しかも大仏殿がなく露地にあるため、さらに小ぢんまりして見えるかも。

とはいえ、鎌倉を囲む山と空をバックにたたずむ姿には、この大仏ならではの雰囲気があり、かの与謝野晶子が「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな」と詠んだように、"イケメンぶり"にも定評がある。

そんな鎌倉大仏が、1月13日から、およそ55年ぶりの保存・修理工事に入っている。錆や鳥の糞などの汚れを除去するほか、地震や風、塩害の影響などについて「健康診断」を行うという。工事は約2か月間、3月10日までの予定で、暖冬だけに梅の見頃に間に合うかどうかは微妙だが、桜までには終了、という感じだろうか。

さて、この保存・修理工事のため、第一段階として、大仏をきっちり取り囲むように足場となる鉄骨が組まれたのだが、その姿が「まるで整備中のモビルスーツ」と話題に。

「整備が終わったら鉄骨が左右に分かれて、ロケットを噴射しつつ大仏が発進するのでは」

などなど、無茶な期待?も飛び交うありさま。

もっとも、この状態は鉄骨を組み上げるまでのことで、1月22日現在、外側はすっかりシートに覆われて中は見えない状態になっている。なお、シートに覆われている間は、内部の作業のライブ映像を、大仏脇のモニターで見ることができる。保存・修理工事期間中は、普段は徴収している拝観料もタダなので、この珍しい状態の大仏を見てみようという方はぜひ。

ちなみに、現在の鎌倉大仏は露地だが、当初はちゃんと大仏殿があった。大仏脇の案内板では、明応年間(15世紀末)の南海トラフ大地震による津波で流されたと書かれていて、実際、従来はその説が有力だったのだが、大地震前に鎌倉を訪れた旅行記ですでに露地であると書かれているうえ、近年の発掘調査でも1369年の(おそらく大風による)倒壊以降は再建された形跡がないことが確認され、津波説はほぼ否定されている。

いずれにせよ、鎌倉大仏にとっては数百年ぶりの屋根なわけで、拝観している人の間では、「もうこの鉄骨をそのまま大仏殿にしちゃえば……」などという声も。

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