医師が指南。電車内で突然人が倒れた時にあなたができること
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通勤通学途中の電車の車内で、「急病人のお客様がいらっしゃいますので……」といったアナウンスが流れ、電車がしばし停車した、といった場面に遭遇したことがあるという人はいないだろうか。当該の緊急事態が自分の目の前で起きたら、皆さんならどうするだろうか。「教えて!goo」で、「電車などの公共の乗り物で突然人が倒れたらあなたならどうしますか?」と聞いてみたところ、次のような意見が寄せられた。

■目の前で人が突然倒れた!その時あなたは……

「現実問題として、思考停止し身動きできないと思う。そういうときにささっと対応できる人はすごい!!」( mirukudesuさん)や「自分のすぐ近くだったりした場合は、介抱するなり非常ボタンを探すなり何かしらの行動を試みます。自分からやや遠い場所だったりして、他の方が助けに動いてくれている場合は、邪魔にならないようにしつつ陰ながらご無事を祈ります」( bloodsuckerさん)など、困っている人がいれば力にはなりたいと考える人が多かった。

具体的に何をどうすればいいのかわからないという意見もあったが、中には「救助します。そのために赤十字の救急法を学びました」(lemanさん)という、正義感のある意見も。

助けたいという気持ちはあっても、一般的にはやはり対処法がいまいちわからないということが多いようだ。そんな状況に鉢合わせた時のために、内科医の鈴木飛鳥先生にどうするのがいいか伺ってみた。

■医師が指南。電車内で人が倒れた時にすべきこと

「まずは、倒れている人の肩を叩きながら『大丈夫ですか?』と呼びかけてください。何の反応もみられない時には、周囲の人に助けを求めましょう。電車やバス内では車掌さんに連絡、または救急車を呼ぶため119番通報、AED要請をしてください。医療関係者やBLS(Basic Life Support)を学んだ人がいれば対応してくれるはずですが、誰もいない場合は、まず呼吸の確認してください。胸と腹部の動きを確認して呼吸が停止している場合は、ただちに心肺蘇生法の開始が必要です」(鈴木先生)

鈴木先生によると、以前は人工呼吸2回と胸骨圧迫30回を繰り返すという方法が推奨されていたが、現在では心臓マッサージが最優先と考えられているとのこと。人工呼吸が必須ではなくなったことで、特別な訓練を受けていない人にとっても、応急処置は難しくなくなったという。その方法を教えてもらった。

■応急処置は早い方がいい

「胸の真ん中に手の付け根を置き、肘を真っ直ぐ伸ばし上半身の動きで1分間に100回以上圧迫しましょう。目安は『アンパンマンマーチ』のリズムで、胸骨を強く5cm程度圧迫する強さです」(鈴木先生)

『アンパンマンマーチ』を知らない人は、『ドラえもんのうた』や『どんぐりころころ』などもリズム的には近いようだが、1分間で100回のリズム(100BPM)と覚えておこう。

心肺停止から1分ごとに救命率は7~10%下がるという報告もあり、心臓マッサージをすることは患者の救命、社会復帰に大きく貢献する。そのため、心臓マッサージはためらわず行ってほしいとのことだった。いざという時には、勇気と正義感を胸に積極的に実践してみよう。

●専門家プロフィール:鈴木 飛鳥
内科医。医療法人長岡内科医院院長。生活習慣病、肺炎などの感染症の治療や消化器疾患の治療を得意分野とし、安心・安全で質の高い医療を提供し、地域医療に貢献することに力を注いでいる。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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