三角縁神獣鏡チョコ(画像提供:藤川明宏さん)
Jタウンネット

2016年1月30日、奈良市で開催されたイベントが話題となっている。フルコト学校というイベントの中で行われた「三角縁神獣鏡チョコレートをつくろう!」というワークショップがそれだ。同日、主催者の公式アカウントから、次のような写真付きのツイートが発信された。

おはようございます。開校の日を迎えましたフルコト学校!
ことのまあかりでは、間もなく三角縁神獣鏡チョコワークショップ講義&チョコレートカフェが始まります\(^o^)/#フルコト学校 pic.twitter.com/kY2KcXIwR8
- 旅とくらしの玉手箱 フルコト (@furukoto) 2016, 1月 30

写真はあたかも古代遺跡から発掘されたかのようなもの。「三角縁神獣鏡」とはいったい何なのか。チョコレートをつくるとは、どういうことなのだろう?

シリコン製の鋳型にチョコレートを流し込んでみた...

冒頭で紹介した三角縁神獣鏡チョコワークショップの講師を務めるのは、福井市立郷土歴史博物館学芸員であり、福井県越前町にある朝日観音福通寺住職でもある、藤川明宏さんだ。「実験考古学系スイーツ僧侶」とも呼ばれている。

Jタウンネット編集部は藤川さんに電話で話を聞くことにした。

今回のチョコレートづくりの元になった三角縁神獣鏡は、2000年、福井県内の古墳から発掘されたもので、2004年から博物館でも展示されている。今から1700年ほど前、古墳に埋葬された王(権力者)が、重要な祭祀、儀礼のために用いていたものと推測されている。古代のパワーアイテムだったのかもしれない。

当初、レプリカをつくるため、シリコン製の鋳型をつくり、石膏を流し込んで教材として使用していた。「白いレプリカではなんか物足りなさを感じて、チョコレートを流し込んでみたらどうだろう、と軽いノリで始めたのがきっかけでした」と藤川さん。2012年、福井の博物館のイベントでワークショップを行ったところ、大好評で、翌年から奈良でも行ったという。

三角縁神獣鏡の大きさは、直径22センチ、チョコレートの量は約300グラム。シリコン製の型に流し込んだ後、いったん冷蔵庫に入れて冷却する必要がある。冷蔵庫の大きさも限られているため、1回のワークショップで5~6人が限界だという。奈良のフルコト学校では1日に3回のワークショップを行い、参加者は15人だった。

参加者15人のうち、14人が女性だった。福井で開催されたイベントでも、ほとんどが女性とのこと。歴女が多いのか、チョコレート好きの女性が多いのか。「まさかバレンタインのため、という女性はいないでしょうが......」と藤川さん。バレンタインに三角縁神獣鏡チョコレートを贈ると、古代のパワーが覚醒するかも......、まさか。

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