『ドラ・トーザン.net』より。
おたぽる

 2月17日、女性の好奇心が目覚める情報サイト「ウートピ」に、女性ジャーナリストでエッセイストのドラ・トーザン氏のインタビュー記事がアップされた。その中で彼女が、「セックスレスの原因は日本人男性がロリコンだから」といった内容の発言をし、世の男性から現在、批判、賛同、さまざまな声が上がっている。

 ソルボンヌ大学応用外国語修士号取得後、パリ政治学院成績優秀者の認定を受け卒業したトーザン氏。5カ国語を操れるようで、ベルリン、ロンドン、ニューヨークでも暮らした経験を持つ才女だ。『フランス語会話』(NHK)に5年にわたり出演したことを機に、日本に住むようになり、現在は新宿区神楽坂をねぐらに、東京日仏学院などの講師を務めながら、新聞や雑誌への執筆、講演、イベントの司会といった仕事のほか、テレビ、ラジオなどメディアにも出演し、活躍を続けている。

 東京とパリを行き来することから、“日本とフランスの架け橋”を謳うトーザン氏。「東京―パリ間を行ったり来たりして、順風満帆の20代後半だね♪」という、Mr.Childrenの名曲「デルモ」の歌詞に年齢以外ピッタリな彼女が、12月に『フランス人は「ママより女」』(小学館)という本を刊行した。同書は、日本で深刻化している少子化問題を、同じ問題を抱えていながらも、出生率を94年の1.66から、08年にはヨーロッパNO.1の2.02まで伸ばした母国フランスの知恵から、解決・提案するといった一冊だ。

 当初は日本からフランスの社会を研究すると、いろいろなパラドックス(逆説などの意)を垣間見ることことができたため、『フランス人は「ママより女」』ではなく、『フレンチ・パラドックス』というタイトルを考えていたそう。しかし、書き進めるうちに、40年前からフランスの社会で始まった、女性の地位の変化が中心となったのでタイトルを変更。日本の女性には、同書を読み「母より妻、妻より女のフランス。女より妻、妻より母の日本」になっていることを知ってもらい、自分の選んだ人生を楽しんでほしいとのことである。

 そんなトーザン氏が、日本で“自由”に生きるためのヒントを、17日の「ウートピ」の記事で語ってくれている……ということで読んでみると、「フランスは“個人主義”を大切にしており、それぞれのライフスタイルを尊重する一方で、大きな政府を支持してもいる」「フランスが仕事は仕事で、終わればすぐに解散しプライベートを満喫するのに対し、日本はウィークデーのプライベートタイムが少ない」「フランスは68年の五月革命以降、フェミニズム運動が盛んになって、女性の権利が確立された。避妊、中絶、結婚の選択を自由にできるようになると、結婚という制度も人気がなくなる」「アムール(恋)が好きなフランスは、人々の意識が変わると法律も変わるのに、日本は意識が変わっても法律が変わらない」など、フランスの素晴らしさや、日本へのダメ出しが語られていた。

 さらに、「日本の若い女性が“専業主婦願望”が強まっていること、妻が経済的に自立することを許さない男性がいること」について質問されると、本当に信じられないと笑顔で述べるトーザン氏は、「自分に自信がなく、経済力で支配したがる男性が多いんじゃないかしら。それと、自立した強い女性が苦手なロリコン」と、返答。

 急に“ロリコン”を出してきたかと思えば、重ねて日本人夫婦にセックスレスが多い理由を「バーチャル文化が発達しすぎて、本物の女性に恐怖心がある」と分析。また、40歳すぎて恋愛を謳歌すると「年甲斐もなく」、年を重ねると「劣化」という日本の風潮について、「それもロリコンが根づいているからじゃないかしら。ヨーロッパでは40代の女性がすごく魅力的だし、人気もある」と、またもやロリコンを指摘した。とどのつまり、日本の女性が自由に生きられないのは、日本人男性がロリコンだからというわけか。

 この一連の発言が含まれた記事を読んだ、トーザン氏の言う“ロリコン”たちからは「うるせーババァ!」「お前の感想(思い込み)じゃん」「形を変えた日本人差別」「女原因の事柄を見ないようにしているなんとも浅い考察」「白人のレイシスト文化は不滅」「女に男の気持ちわかるわけがない。逆もそうなんだから」「フランスって常に上から目線だよな」「なんだこの男を貶す記事は」「女もいつまでも『かわいい』と言われたいガキじゃん」など、トーザン氏を非難する声が噴出した。

 40代の女性が人気という性に対しても、「そもそもBBAとセックスして楽しいのか?外人の感覚は理解できんな」「ヨーロッパの40代って正直枯れ果ててるだろ。罰ゲームかよ」「太ったしわくちゃBBAに欲情するほうが変態だと思う。どんだけ性欲あり余ってるんだよ」「男に必要なのは10代のピチピチで従順な娘と、ヨシヨシして癒してくれる母親役だけ。大人の女なんて不要」といった声が上がっている。

 しかし、「事実です」「少なくとも俺には当てはまるわな」「まぁ、コミュ障が多いのは確かだな」「反論できないから指摘の中味より発言者のナリを叩くのは、やっぱコミュ障」「ドがつく正論。ロリコンは恋愛において、自分の価値が試されるのに臆してるビビり野郎」「フランス人が言ったとか関係なしに、心当たりあるやつは多いと思う」「娯楽が高度に発展した結果だよね」「ロリコンっていうか、ペドなんてホモと変わらないだろ。貧乳好きとかホモだろ?」とトーザン氏の意見に賛同する声も多い。また、「我こそはロリコンである」と認めた上で、「日本で性犯罪が少ないのはロリコン文化とバーチャル文化のおかげ」「バーチャル文化で性被害に遭う女性が減るかもしれないんだから、むしろ喜べよ」という人も。

 フランスは結婚の前に共同生活をする習慣があるらしく、結婚の平均年齢は女性約33歳、男性約36歳と、日本(女性約29歳、男性約31歳)に比べ高い。また、妊娠、出産に関わる診察や検査は100%医療保険でカバーされたり、妊娠が確定すると誕生予定の子どものための手当てが貰えたりと、社会保障が充実していることにより、出生率も高くなっているようだ。

 しかし、結婚前に共同生活を重ねるほど熟考したわりには、パリでは離婚率が50%にも及ぶという。離婚の原因はそれぞれだが、仕事も私生活も満足させたいシングルマザーにはフランスはいい国だろうし、母国の良さを日本人女性にも提案したくなるトーザン氏の気持ちもわからんでもない。だが、そのために日本人男性をひと括りでロリコンと言ってしまうのはいかがなものだろうか。トーザン氏の言葉を鵜呑みにし、そう思い込んでしまう日本人女性が増えてしまうことがないよう願いたい。

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