『ガールズ&パンツァー』公式サイトより。
おたぽる

 11月21日に封切られ、77スクリーンと小規模ながら初登場2位をマークして以降、3カ月が経ったいまも絶賛上映中の『ガールズ&パンツァー 劇場版』(以下、『ガルパン劇場版』)。客足を順調に伸ばし、遂に興行収入は11億円を突破した。これを受け現在、アニメファンから“『映画けいおん!』を超えるか否か”と、熱視線が注がれている。

 2012年10~12月にかけてTVアニメが放送され、翌13年3月に第11話&第12話が放送となった、戦車道を題材にした『ガルパン』。15年11月より上映開始となった『ガルパン劇場版』は、昨今のアニメ映画の中では珍しい2時間という枠で、ド迫力エキシビション・マッチや、優勝したにも関わらず大洗女子学園の閉校が決定して落ち込む少女たちの日常、大学選抜チームとの一大殲滅試合などが描かれている。

 大人気TVアニメやTVドラマの映画化となると、賛否分かれるのが常だったりするが、『ガルパン劇場版』の評価は極めて高い。2月22日現在、Yahoo! 映画レビューの平均点は驚異の4.59点と、四捨五入すれば満点。なんと2月20、21日の週末興行収入ランキングでは8位と、久しぶりにランキングに返り咲き。ちなみに筆者、13日に“極上爆音上映”を行っている立川シネマシティに行ったのだが、最終の回も満員御礼だった。

 当然ながら、『ガルパン劇場版』の興行収入は日ごとに増していくわけで、18日に更新された『ガルパン』公式ブログによると、16日の時点で累計動員77万3,596人、累計興行収入は11億2,534万2,544円に達した。この数字は、深夜アニメ発としては『ラブライブ! The School Idol Movie』(15年/約28億円)、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』(13年/約20億8,000万円)、『映画 けいおん!』(11年/約19億円)に次ぎ、4位にあたる。

 すでに、これまで4位だった『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13年/10億4,000万円)を1億円近く上へといった『ガルパン劇場版』。アニメファンからは「『ガルパン』はいいぞ」「爆音上映で映画館に行くこと自体にイベント性を持たせたのが上手くハマったな」「純粋に映画として素晴らしい出来だわ。『これだけ同じ映画を繰り返して観たことはない』ってほど、リピートしてるが、まだ飽きていないのも初めて」などの声のほか、「上映特典とか姑息なことをせずに、この売上は本物」「特典内容もほかに比べてそこまでアコギじゃないのにすごい」といった称賛の声が上がった。

 また、こうなると『映画 けいおん!』を抜くかどうか気になり出すアニメファンも多く、ネットでは「超えてほしい」「『けいおん!』からグッと上がるな」「これより上は無理そう」「さすがに19億円はいかないし、ここまでだな。上映数を考えたら、充分すぎるくらい」という声が見られる。

 確かに、3カ月経ってから、もう8億円稼ぐのは容易ではないだろう。ただ、「4DXも控えてます」「4DXでどこまで伸びるか」「4DXいつまでやるんだろ」といった声のとおり、20日(一部3月5日)より、全国30館で4DX上映が開始となっている。映画をアトラクションのように楽しめる4DXは通常料金に加え、2D作品なら+1,000円、3D作品なら+1,400円が必要となるため、興行収入にも大きく貢献。予約開始時には『ガルパン』おじさんたちの予約が殺到し、一部劇場で予約が取りづらくもなったり、サーバーが一時ダウンした映画館すらあったようだし、4DX上映にも十二分に期待できそうだ。

 プチ社会現象にもなった『けいおん!』や『まどマギ』を超えるのは一筋縄ではいかないと思われるが、どこまで成績を伸ばすことができるのか、楽しみにしたい。

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