不幸自慢したがる人の心理とは
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周りに、なぜか自分の不幸を自慢する人はいないだろうか。「教えて!goo」「不幸自慢する人への対応」を教えてほしいという相談が寄せられた。これに対し、ユーザーからは「会話は、相手が話すだけの一方通行では成り立ちません。質問者さんがそれほど嫌なら、遠慮なく距離を置くことです。もしくは適当に相づちを打って、聞いたふりをすることです。いずれにしても、まともに相手にしないほうがいいと思います」(Notseenさん)、「私もあまりにイライラしてきまして、最近は避けています」(ocean37さん)というように、相談者と同じく聞かされる側で悩んでいる人が多数いることがわかった。そもそも、なぜ人は不幸自慢をしてしまうのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■不幸自慢をする人に見られる性質

「その行動は、相手を喜ばせようとしている可能性があります。『他人の不幸は蜜の味』といわれますが、人は他人の不幸を喜ぶ傾向があります。お笑い芸人が失敗談を語るのと同じで、自分から不幸のネタを提供し、相手を喜ばせたいと思っているのかもしれません」(内藤先生)

生い立ちや境遇などであればこう考えることもできる。だが、例えば「極端に短い睡眠時間自慢」などは、相手を喜ばせようとしているとは到底思えない。

「そのような場合はただ負けず嫌いなだけだと考えられます。『あなたよりも自分の方が不幸だ』と言いたいのです。比較的男性に多いのですが、競争意欲が高い人は『短い睡眠時間』だけでなく『振られた人数自慢』など、何に関しても負けたくないようですね」(内藤先生)

ちなみに、内藤先生も不幸自慢をすることがあるという。その目的は何だろうか?

■不幸自慢も使い方次第で、コミュニケーションのきっかけに

「私は自分の授業で生徒に、『中学時代はめちゃくちゃ偏差値が低かった』というような話をすることがあります。そうすると、多くの人は嬉しそうな表情で耳を傾けてくれるのです。そこから会話が弾み、仲良くなることも少なくないのですよ」(内藤先生)

これも「他人の不幸は蜜の味」の実例だ。時と場合によっては、波長を相手に合わせることで、コミュニケーションツールとして不幸自慢を利用することができるという。

しかし、よく知る間柄の一般会話の中で、不幸自慢が競争にまで発展したところで、内容が面白くなければ誰も得をしない。ネガティブな話ばかりしていると不幸な人間と思われ、周囲の人に敬遠されかねないので、控えたほうがよさそうだ。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者。立正大学客員教授。有限会社アンギルド代表取締役。慶応義塾大学社会学研究科博士課程修了。「3割しか話さないのになぜかうまくいくビジネス英会話のルール」(ジャパンタイムズ)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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