ベルリン土産を持つビートたけし(中央)と舞台挨拶に登壇 した小山田サユリ、西島秀俊、忽那汐里、ウェイン・ワン監督
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巨匠ウェイン・ワン監督が初めて手がけた日本映画「女が眠る時」が2月27日、全国204スクリーンで公開された。ワン監督は、主演のビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリとともに、東京・銀座の丸の内TOEI1での舞台挨拶に臨んだ。

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第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品され、たけし以外の4人は公式上映に合わせて渡独した。たけしは「ベルリン行きたかったけど、山梨の温泉で営業が入っておりまして…」とジョークで笑わせながらも、未練たっぷり。自作以外では「血と骨」(2004)以来12年ぶりの主演作となったが、「映画の原点に戻った作品になったと思う」とワン監督の手腕に最敬礼だ。

ワン監督は終始穏やかな笑みを浮かべ、「夏の間に起こる愛の喪失の物語。本当にさまざまな解釈ができる作品でもあります。ひとつの正しい答えがあるとかないとかは申しません」と訴えた。ベルリンについては「以前より大きく、よりクレイジーになっていた。『スモーク』の頃と比べると10倍くらいの規模に成長したんじゃないか」と述懐。西島は、「監督と北野さんの人気がすごくて、会場も熱気があった。連れて行って頂いて感謝しています」と明かした。

この日は西島、忽那、ワン監督がたけしのためにベルリンで購入した土産が披露された。「ベルリンって書いてある三角のフラッグじゃねえよな?」と西島に絡んだたけしだが、ワン監督が選んだという鹿の頭を模した壁掛けオブジェを手渡されると「あ、ありがとうございます」と困惑気味。映画祭オリジナルテディベアを持つと両手がふさがり、「俺は抽選会に当たったオヤジか!」とまんざらでもない様子だった。

たけしは最後に、「最近の日本映画はエンタメ重視というか、遊園地みたいな作品ばかり。頭の遊園地というのかな、その作品に対して何時間も討論できるような作品をかたっぽうでは作っていかなければならない。そういう私は、アウトレイジを作ろうとしている自分が恥ずかしい!」と警鐘を鳴らしながらも、軽妙な語り口調で客席の喝さいを浴びていた。

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