キャリコネ

東大阪市の認可保育園で元園長夫妻が1億円を超える運営費を私的流用していた問題で、2月29日の「とくダネ!」(フジテレビ)は彼らの呆れた豪遊ぶりを伝えた。出演者の口からは「保育園に入れなくて困っている親につけこんだのでは」と声があがり、ますます許せないという空気に包まれていた。

この「みるく保育園」には、社会福祉法人の運営で国と市から補助金が年間1億3000万円も投入されている。いうまでもなく税金だが、去年11月に不正が発覚し、10年間で1億1000万円の流用が明らかになった。そのほとんどを妻である元副園長(57歳)がド派手な生活をするために使っていたという。(ライター:okei)

57歳の副園長「今日は私の誕生日だからドンペリ入れて!」

元副園長は「職員との親睦」などの名目で、韓国ホストクラブで派手に飲み食い。不適切な飲食の支出は分かっているだけでも1200万円にも及ぶ。かつてこの保育園に勤めていた関係者は、その豪遊ぶりをこう証言する。

「『今日は私の誕生日だからドンペリ入れて!』と、シャンパンタワーを注文していました。とても優越感に浸っているような表情でした」

飲みの場では職員たちに一芸をさせ、気に入った職員には財布やバッグなどのブランド品をプレゼント。彼女に意見できる人はおらず、過去に批判した人は「退職に追い込まれるような干され方」をしたという。

一方の保育園といえば、10年以上まともな修繕をしていない園内は壁の塗装が剥げ、はがれ落ちそうな天井もそのままだ。

トイレは仕切りがなく小さな便器がむき出しのまま並べられていた。3歳以上でも同じ場所を使わせ、恥ずかしがる子どもが極限まで我慢。おもらしする子どもも多かったという。給食室も不衛生で、子どもを預ける保護者は怒りを露わにしていた。

「副園長の(高級品で固めた)身なりを見ると、どんな立派な保育園かと思いますけど、天と地の差がある」

女性出演者は「トイレがひど過ぎて…」と絶句

園内にはところどころ修繕の跡も見られるが、それも職員の無給労働のおかげ。元職員の証言によると「コスト削減のため休日に職員を出勤させて、園の中や外のペンキ塗りをさせていた」。経費は計上されているが、職員に手当は出ていない。

不正な計上は、合計1億1000万円。架空の職員給与およそ4000万円は、タイムカードまで押されていたというから悪質極まりない。専門講師を呼んだように装った架空のスポーツ指導料も計上されていた。

公私混同も酷く、副園長が住む不動産賃料、果ては園長のゴルフ保険料まで。不適切な修繕費、飲食費のほか、使途不明金も1500万円にものぼる。東大阪市は彼らを業務上横領の疑いで刑事告訴する方針だ。

スタジオでは「なぜこれが10年以上見過ごされていたのか」と疑問視。投資家の山本一郎さんは「これは身柄を取られても…」と逮捕の可能性を指摘。作家の橋口いくよさんは、背景に待機児童問題があったのではと言及した。

「いま、保育園に入れるだけでラッキーという空気感があるから、その部分に変につけいったというか、いいでしょこれで、という空気感が(あったのでは)」

続けて「トイレがひど過ぎて…」と絶句すると、女性出演者たちは皆「ねえー!保護者がよく我慢していましたよね」と同調していた。

笠井アナも「ここに通わすしかない」保護者の弱みを指摘

笠井信輔アナウンサーは、保護者の立場をこう代弁した。

「いま保育園選べませんから、ここを辞めさせられたら他にはないとなると、仕方ない、ここに通わすしかないか、となる。保育園の方が、立場が上の状況ですよね」

なお、この保育園は新体制でスタートしたものの、今年は募集を見送ったという。在園生は劣悪な環境のままだし、入園できなかったことでますます迷惑を被った保護者も多い。保育士の待遇が低いと問題視される中、聞けば聞くほど許されることではないと感じた。

あわせてよみたい:名古屋のハト男への突撃取材に視聴者から失笑漏れる

 

全文を表示