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アメリカでは今、社長や役員を含め、全従業員の給料を社内公開する会社が増えているそうだ。給料を公開することで不公平さを解消し、よりよい仕事のパフォーマンスを引き出させるのがねらいというが、これを日本でやるとどうなるのだろうか。

これをテーマに熱いトークが繰り広げられたのは、3月2日の「バイキング」(フジテレビ系)。給料の公開に賛成派と反対派に分かれ、それぞれの意見をぶつけ合った。賛成派の加藤浩次は「給料を公開することで会社を選ぶ基準、選択肢が増える」とコメントしていた。(文:みゆくらけん)

橋本マナミが予想「社宅で変なカーストが生まれる」

確かに加藤が言うように、入社前にその会社の給与額や給与体制を把握できていれば、「この会社は年功序列だな」とか「出来高制の方がモチベーション上がって自分には向いている」といった判断がしやすく、ひとつの指針となることは明確だ。

同じく賛成派の坂上忍は、実際に自身の子役の会社で従業員(正社員)の給料だけでなく、経費やプール分もすべてガラス張りにしているという。

「憎しみとか全然生まれない。公開した方が悪いことできないよ」

一方、反対派のいとうまい子の意見はこうだ。「アメリカは成果主義。日本の評価基準はそれだけではないから問題が起こりやすい。日本には向かない」という考えだ。その他にも、こんな反対意見が出ていた。

「恥ずかしい。社内恋愛しようにも俺自身じゃなくバックのお金の部分で見てくる。いい靴履いていても、あいつ給料低いくせにって・・・見栄張れなくなる」(小木博明)
「公開してわざと嫉妬心とか憎しみを煽る必要ない」(森泉)

橋本マナミも「人間関係がギクシャクする。足の引っ張り合いになる」「奥様の立場になったら、団地とか社宅で変なカーストが生まれる」と反対。ただでさえママカーストなる言葉があるのに、夫の給料まで周りに知れ渡ったら、ますますそれがひどくなりそうだ。考えただけでも吐き気がする。

「公開して欲しくないっていう人の気持ちがずるい」との指摘も

番組でとったアンケートの結果は、賛成31%、反対69%だった。賛成派の声は「自分がこの先どのぐらいまで給料が上がるのか知ることができる」「モチベーションが上がっていい」というものが上がっていた。

一方、反対派の声としては「給料はプライバシーなので」というもののほか、「公開しても不公平さを知らしめるだけ」という意見も。この点は賛成派からも「公開して欲しくないっていう人の気持ちがずるい。平等にするためには見えた方がいい」という指摘もあった。

そういえば大阪人は、初対面でもいきなり「年収いくら?」という質問にあっさり教えてくれるらしい。横並び意識の強い地域もあるのかもしれない。

反対派が多数ながら意見が分かれる給与公開だが、日本でも、すでにユニクロが社員ランク別の最高・最低・平均年収(年収テーブル)を公開している。個人名は書かれていないので「誰がいくら」までは分からないが、人数が少ないポストではほぼ特定できてしまう。

企業情報の透明性のための公開だが、「超絶ブラックだと思っていたのにユニクロ結構給料いい」「この年収体系は『アパレル業界』としてはずば抜けている」と企業イメージがアップしたことで話題となった。これに続いて公開する企業が今後増えていくのか?まだまだ年功賃金の土壌がある日本で、それは馴染んでゆくのだろうか。

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