『おい、キタロー』で克服できる!?本格的に音痴を直す方法
教えて!goo ウォッチ

先日、「教えて!goo」で、「プロ直伝!音痴を直すために今すぐできる裏ワザ」という記事をリリースした。あるポイントを意識するだけで、すぐに歌が上手くなる方法をお伝えしたが、皆さん実践してみただろうか? しかし、それでもなお自分の歌声に満足しない人も少なくないだろう。そこで今回は最終章として、本格的に音痴を直す練習方法を音楽プロデューサーであり、音楽講師である本山nackeyナオトさんに教えていただいたのでご紹介したい。

■音痴を直す5つのポイント

本山さんによると本格的に音痴を直す方法は、主に5つのポイントに分けられるようだ。

「音痴と思っている方は、以下の5つが複合している場合が多いです。ピッチ(音程)がとれない、不安定である。音域がせまい、滑舌が悪い。リズムに乗れない、声がか細いの、いずれかです」(本山さん)

リズムに乗れない場合の克服方法については、前回の記事でご紹介した通りである。今回は残りの4つのポイントを、順を追って紹介していきたい。まずは、音程がとれない場合の克服方法である。

「鼻歌(ハミング)でまず歌ってみてください。それを録音します。聴いてみて音を外している箇所に印をつけ、直していきます。難しい場合、ピアノで音を単音ずつ拾いましょう。ピアノの無い方も、今は鍵盤のアプリで無料のいいものがあります」

準備を整えたところでいざ開始だ。

「まずは『ド』の音をハミングしてみてください。それを録音します。聴いてみてピッタリ合ってきたら、次は『ミ』です。その次は『ソ』です。すべてピッタリ合ってきたら、今度は『ミ』と『ソ』の音を出し、『ド』の音をつられないようにハミングしてください。これがハーモニーです。続いて『ミ』と『ソ』もそれぞれハミングでハモりましょう。文章で読むと難しそうですが、やってみると案外簡単にできます。これを行うと、かなりの方が短時間でピッチが改善されます。人によっては10分もかからないですよ」(本山さん)

要は周りの音につられず、ひとつの音を正しく一定に出すのである。こうした意識をすることで、歌を歌う際、しっかりとした音域の音を出せるだろう。

■表声と裏声の出し方

次に、音域がせまい場合の克服方法である。

「裏声をたくさん出し、まず裏声を出す感じをつかみましょう。裏声を出すことを覚え、地声と裏声を使うことにより、高い音、低い音を出して直していく方法です。こちらの克服は簡単ですよ。表声と裏声を使い分けるだけですから。早い話が高音域は裏声で歌えばいいのです。レッスンを受けていないほとんどの方が表声のまま高音を出そうとします。それは声帯の構造上無理なこと。まるでジャイアンのように怒鳴って歌っている、もしくはムリをして苦しそうな印象になってしまいます。強くハードな高音を発声したい方は、その裏声を強化する方に考えをシフトしてください」(本山さん)

具体的に表声と裏声は、どうやって使い分けて出せばいいのだろうか?

「ゲゲゲの鬼太郎って知っていますか?その鬼太郎の目玉親父になったつもりで『おい、キタロー』って裏声で発声してみてください。その後はすかさず鬼太郎になったつもりで、『なんだい、父さん』と表声で発声します。それをひとりで繰り返し楽しみながら練習します。かなりの方が、この練習で表声と裏声の使い分けができるようになります」(本山さん)

鬼太郎のお父さんの声は特徴的で分かりやすい。こうしたイメージで表声と裏声を意識してみると、音域を広げるコツが掴めそうだ。

■サ行の音はマイクに拾われやすい!?

続いて、滑舌が悪い場合の克服方法だ。

「まず滑舌の悪い方の場合、口が開いていない方がほとんどです。これはただ単に、口を大きく開けるというより、顎を落とさない喋り方、歌い方をすると改善されます。練習方法は『あ』の口形で顎が動かないよう、舌を上顎から下顎にたたきつけるように『ラ』と発声します。難しい場合、笑顔を意識する(=口角を上げる)だけでも滑舌はよくなります。さらに声の大きさの強弱を意識するといいでしょう」(本山さん)

上記の説明だと、何だかとても難しそうな印象を受けるが……?

「難しくはないです。誰でも電話に出る時は多少声のトーンは変わりませんか? それを意識するだけです。言葉の最初を強めに発声するのも強弱がつきます。裏テクとしては歌唱の場合、カ行をガと発声すると格好良く聴こえます。濁音にするとアタックが強くなるからです。逆にサ行の音は周波数が高いため、他の音よりマイクに拾われやすいので、あまり強く発声しない方が聴きやすくなります。顔の表情筋を鍛えると、さらにいいでしょう。梅干を食べた顔からビックリした顔を繰り返すと表情の筋肉がつきます」(本山さん)

なるほど。筆者も以前からカラオケで歌う際、五十音の中でも響きやすい音と出しにくい音があると感じていた。上手に歌うためには、こうした意識も気にかけるとよさそうだ。

■腹式呼吸のやり方

最後は、声がか細い場合の克服方法である。

「腹式呼吸で歌うようにします。何だか難しそうですが、実は簡単で誰でも毎日している呼吸法なんです。いつしているかというと、熟睡している時です。まずは意識しないで深く吸うこと。具体的には鼻からゆっくり吸って、お腹を膨らませます。この時に動くのはお腹だけです。しかも下腹部。肩や上半身は1ミリメートルも動きません。仰向けに寝転びながらやるのが簡単です。下腹部にたくさん空気が入ったら、お腹を凹ませながらゆっくり一定に息を吐いていきます。この腹式呼吸を意識して何度もやってください。そうすると歌唱時に自然と腹式で歌うことができますよ」

「声は喉から出すのではなく、お腹から出す」と、音楽の授業で習った人も多いだろう。腹式呼吸を意識することで、息のコントロールがしやすくなり、声の強弱、高音や低音も出しやすくなると聞く。

本気で歌が上手くなりたいと思った時は、プロがオススメするこれらのポイントで本格的に音痴を直してみてはいかがだろうか?

今回ご紹介した克服方法を本山さんが動画でレクチャー! 今すぐチェック!!


ニコニコ動画で見る→bit.ly/1VI4gl3

「教えて!goo」では「多少下手でも場が盛り上がり、下手さをごまかせる歌といえば?」ということで、引き続きこちらも意見を募集中だ。

■専門家プロフィール:本山nackeyナオト
ボイストレーニングの指導には定評があり、 これまで25年のボイストレーニング指導で延べ2000人(組)以上に指導、多くのプロ歌手を育成。アーティスト自身も 気付かない長所や能力を引出しプロデュースするスペシャリスト。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)

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