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ゲームソフトの中には、あまり良い出来ではないのに高い売上を誇ったものが幾つもあります。特にファミコン時代には多く見られました。例えば『たけしの挑戦状』。独創的な内容のため一般受けのしないゲームでしたが、80万本ものヒットとなりました。今回は、こうした「なんでこれがヒットしたのかわからない」と思えるゲームをピックアップしてご紹介します。

●『燃えろ!!プロ野球』

1987年に発売されたファミリーコンピュータ用の野球ゲームです。野球ゲームにはバッター側の視点のものが多いのですが、本作はテレビ中継のような投手の後方からの視点を採用しています。球団数も多く、また現実の選手もしっかりと登場するなどで、話題になりました。ただゲームバランスはいまいちで、チームに一人だけ用意されている強打者を使えばバントでもホームランになるありさま。守備も選手の移動速度が遅いため、フライに追い付けないなどしました。しかしそれでも約150万本と大ヒット。売れたクソゲーとしても後世に名を残すことになりました。

●『トランスフォーマー・コンボイの謎』

1986年に発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。人気のアニメ『トランスフォーマー』を題材にしたアクションゲームで、プレーヤーはウルトラマグナスというロボットを操り、敵を倒しながら進みます。ゲームは横スクロールと縦スクロールの2種類の形で進行。しかし「敵の弾が見えにくい」「敵に弾を当てにくい」「一発被弾するとミスになる」など全体的に難易度が高く、特に序盤は見えにくい弾のせいで瞬く間にゲームオーバーになりました。多くの子供たちが「クソゲー」と投げ出しましたが、売上は約61万本と好調。ネームバリューのおかげでしょうか。

●『ファミコンジャンプ 英雄列伝』

1989年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフトです。『週刊少年ジャンプ』の創刊20周年を記念して発売されたもので、同誌を代表する人気キャラクターたちが数々登場する実に豪華な内容でした。プレーヤーはピッコロ大魔王からジャンプワールドを救うために冒険をするのですが、その内容はRPGからシューティング、またもぐらたたきといったミニゲームまでさまざま。難易度も鬼畜のような難しさからボタン連打で勝てるものまでひどいバランスです。また一番の魅力であるジャンプキャラクターの扱いもひどいものでした。ただその知名度のおかげか、100万本以上のヒットとなりました。

●『ドラゴンボール 神龍の謎』

こちらも題材となった『ドラゴンボール』の知名度で大ヒットしたといえる作品。ファミリーコンピュータ用ソフトとして1986年に発売されたアクションゲームですが、実にバランスの悪い内容のゲームでした。まず登場するボスの強さ。一定の攻略方法でないと倒せない初見殺しの敵や、安全地帯に引きこもる敵など子供には難しい敵ばかり。また、ダメージを受けたり時間経過で減少する「POW」というHPのような要素もあり、これを回復する方法はほぼ運任せ。子供にはこのPOWの管理はあまりにもシビアでした。100万本以上と大ヒットしましたが、クリアできなかった人も多かったでしょう。

●『シェンムー 一章 横須賀

ファミコン時代だけでなく、後の高性能ハードの時代にも「いまいちだったけど売れた」という作品は幾つもあります。中でも有名なのがこの『シェンムー』です。1999年にドリームキャストで発売されたアクションアドベンチャーゲーム。現代の街並みを高いグラフィック技術を用いてリアルに再現し、そこに住む人々の動きや声までもこだわって作っています。今でいうオープンワールドといえる作品。しかしそれだけすごい「箱」でありながら、ストーリーは非常にチープで中身がありません。約100万本とヒットはしましたが「ただ町をぶらつくゲーム」としかいえない内容でした。

ファミコンソフトが多くなってしまいましたが、出来はいまいちだけど大きな売上を見せたゲームをピックアップしてみました。今回紹介したタイトルを購入した人は、「なんでこんなの買ったんだ」と苦悩したことでしょう。これを読んでいる皆さんは、「いまいちなのに売れたゲーム」といえば、何を思い浮かべますか?

(中田ボンベ@dcp)

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