キャリコネ

お腹を減らしたように見える猫と、道端で出くわした。自分が提げるスーパーの袋の中には、たまたま買った魚肉ソーセージがある。猫が「ニャァ」と鳴いてすり寄ってきた。さぁ、こんなとき、あなたならどうするだろうか?

3月23日の「バイキング」(フジテレビ系)では、この「ノラ猫へのエサやり問題」をめぐり生激論。エサやり禁止条例について、賛成派と反対派がそれぞれの意見を熱く語っていた。(文:みゆくらけん)

和歌山県の条例に「たま駅長が死んだ途端、恩をあだで返すのか」

近年、ノラ猫にエサをやる行為が問題となっている。主な理由は糞尿被害、鳴き声による近隣住民からの苦情や、エサやりによって結果的に殺処分される猫を増やしてしまうというものだ。

和歌山県ではこれらを解決するため、今月17日にノラ猫へのエサやりを規制する条例を議会で可決した。しかし、この条例案を発表した際には、県内外から900件以上の意見が寄せられ、反対も多かったという。

「ノラ猫を餓死させるのか」
「たま駅長が死んだ途端、恩をあだで返すのか」

いとうまい子も、エサやりを禁止するのは人間のエゴだと主張するひとりだ。

「そもそも、殺しちゃえばいいという発想が、人間が勝手過ぎる。(エサやりを)禁止をして飢死にもっていこうということでしょ?」

飢死させることでノラ猫の数を減らすのではなく、猫を見つけた人が助成金の出る自治体に相談して去勢・避妊手術をさせ、余生を全うさせるべきだと、いとうは話す。

自治体がどこまでの範囲に対処できるのかという問題はあるが、確かにいとうの言うように、人間の都合で突然エサを与えられなくなった猫を思うと不憫ではある。

坂上忍「動物も人間も、ご近所で共生していかなきゃ」

同じく「禁止条例」反対派の森泉は、自宅近くで生息するノラ猫たちにエサを与えているおばさまについて話した。その方は大変きちんとしており、エサを与えたあとは片付け、水で流し、連れて帰って飼うこともあるという。

しかし、そのおばさまのようにモラルがある人ばかりがエサを与えているわけではない。エサをあげたらあげっ放し、あとは知らんぷりを貫く人も多い。モラルの有無以前に、エサやり自体が問題だという声もある。

坂上忍は、事故に遭ったノラ猫の死体が自宅の玄関前に投げ捨てられていたことや、冬場に愛車のボンネットに乗られて尿でワイパーが錆びついて動かなくなった経験を話した。

「動物も人間も、ご近所で共生していかなきゃいけない。だから僕は反対。エサをあげるなら(自分で)飼ってくれ、と思う。あと、まい子ちゃんの意見は(極論だし)、自治体だけではまかないきれません」

番組アンケートの結果は、エサやり禁止に賛成が77%、反対が23%だった。賛成派の意見は「最後まで面倒を見れないならあげるべきではない」「エサやりは一時的なエゴ」というものだった。

森泉は「動物を飼うのを、もっと難しくすべき」

これに対し、反対派からは「同じ生き物だからエサをあげないのはかわいそう」「命はひとつ。亡くなってしまうとどうもできなくなる」という意見が上がっていた。年代別に見ると、10代では反対派が45%と目立つ。このことに対し、坂上はこうコメント。

「反対意見の方が聞こえはいいと思うけどさ。でも、ちゃんとご近所付き合いとかを全部含め生活している人(世代)は、やっぱり賛成の方が多いわけ。10代は、そりゃもう理想論でいいよ。だけど理想どおりでは生きていけないわけだから、僕のこの『賛成』は揺るがない」

最後に、森泉がこう言った。

「(エサやりよりも、まずは)動物を飼うのをもっと難しくしたり、規制を作ったり免許制にするとかしてから、こういうのを考えなきゃいけない」

さすが、動物好きの森泉。確かにその通りで、安易にペットを飼える状況が根本的な問題だ。ノラ猫を増やす主要な原因は、無責任な飼い主にある。ペットショップの在り方やペットビジネス全体を、私たちはそろそろマジに見直さなくてはならない。

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