くだんの「エア ジョーダンXII レトロ"THE Master"」(ナイキ公式サイトより)
日刊サイゾー

 アメリカNBAが生んだ不世出のプロバスケットボールプレーヤー、マイケル・ジョーダンの名を冠したバスケットボールシューズとして、全世界で絶大な支持とロングラン・セールを続けるナイキの「エア ジョーダン」シリーズ。近年はシリーズの復刻版や、新たなカラーバリエーションなどもリリースされて人気だが、韓国ではこの「エア ジョーダン」がちょっとした問題になっている。

 ナイキは2月下旬に、シリーズ12作目の「エア ジョーダンXII」の復刻版である「エア ジョーダンXII レトロ“THE Master”」を発売しているが、ソールのデザインが旭日旗を連想させる上に発売時期が韓国の抗日記念日である“三一節”に近いためネット民やメディアから猛反発を受けて、ナイキ・コリアが3月中旬から同商品の出荷を自粛することになったのだ。

 ちなみに、韓国で「エア ジョーダン」が論争の的になるのは、今回が初めてではない。2009年に発売された「エア ジョーダンXII ライジングサン」は、ホワイトカラーをベースにしながら真っ赤な放射線があしらわれたソール・デザインが、やはり「旭日旗」を連想させるとして、不買運動が起こったこともある。今回もそれに近い反発が起きたわけだが、3月24日には、あのソ・キョンドク教授がしゃしゃり出てきた。

 ソ教授といえば、過去にニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルなどに独島(竹島)は韓国の領土と主張する広告を出稿したり、慰安婦問題に関して日本に謝罪を促す広告を出稿。「日本海(Sea of Japan)」と表記するメディアや関係各所に抗議して、「東海(East Sea)」と書き直させる運動も展開している。国民の愛国心を利用して日本の歴史認識問題を批判する急先鋒であり、職業的に嫌日をうたうタレントのような人物だが、今回の「エア ジョーダンXII」発売に抗議するために、あろうことかナイキ社のマーク・パーカー社長や「エア ジョーダン」シリーズのデザインを統括するティンカー・ハットフィールド、さらにはマイケル・ジョーダン本人にまで抗議文を送ったというのだ。ソ教授は韓国メディアの取材に対して、こう語っている。

「『エア ジョーダンXII』の韓国出荷を中止したからといって、解決する問題ではない。まだ全世界で発売されており、エア ジョーダンシリーズが日本の戦犯旗デザインを採用していることをわからず購入している消費者たちが多すぎる。そうした問題を指摘する手紙と、ニューヨーク・タイムズに掲載した日本の戦犯旗反対広告、英語で作った動画CDなどをまとめて、ナイキの役員たちとマイケル・ジョーダンに送った」

 ソ教授は過去にも放射デザインを見ると旭日旗を連想させると難癖をつけ、サッカー日本代表ユニホームのデザインをしたアディダス社に抗議文を送ったこともあるが、今回の抗議活動も“愛国”を盾にした売名行為であることは明らかだ。突然、抗議文やメールを送られてきたナイキ社の役員たちはもちろん、マイケル・ジョーダンにとっては大迷惑だろう。

 まったく懲りない人である。

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