28日に行われたフジ・メディア・ホールディングスの株主総会は、予想通りの大荒れとなった。

 グループの中核である株式会社フジテレビジョンの営業益は、前年比ほぼ減額の55億円。放送事業の不振を現状、都市開発事業などで補っているフジメディアHDだが、今後も視聴者離れを食い止める糸口が見えないことから、株主たちは苛立ちを募らせた。

「会場内では撮影禁止の案内があったものの、一部の株主がこれを無視。終始野次が飛び交い、殺伐としていた。当然、質疑応答では、視聴率低迷の要因について辛らつな意見が飛び交った。中には、2011年に“韓流への偏重”だとして起きたフジテレビ抗議デモを引っ張り出し、『“嫌なら見るな”と放置した』と非難する株主も。これに、フジ側は『フジテレビからそのように打ち出したことは、一度もない』ときっぱり否定していた」(芸能記者)

 韓流批判が収まった現在も、ネット上のフジ批判の対象としてよく目にする「嫌なら見るな」という文句だが、これはナインティナイン・岡村隆史の発言が元。岡村は11年、ラジオ番組で俳優の高岡奏輔がTwitterでフジ批判を繰り広げた末、所属事務所を解雇された騒動に触れ、「見いひんのやったら、見いひんかったらええのよ。ただそれだけのことやのに、それをなんでみんなに言う必要があんのやろなって思ってまうのよね」「電気代しかかかってないんだからテレビなんて。ペイ・パー・ビューやったらまだしも、タダで見てんねんから、電気代以外は。もうやめよう、Twitterとか」と持論を繰り広げた。

「この発言の前には、芸能人の目撃情報をTwitterに書き込む一般人の話をしており、岡村としてはTwitterになんでも書き込む人たちを批判したかったのでしょう。しかし、高岡に対し感情的になったためか、『フジが嫌いなら、見なければいい』という意味合いが強調されるような言い回しをしてしまった。当時の岡村は、今以上に“フジの顔”としての印象が強かったため、視聴者から“フジの発言”ととらえられても仕方ない」(同)

 岡村の発言から5年がたった現在も、フジ批判の常套句となっている「嫌なら見るな」。この言葉が生まれなければ、今のフジのイメージは、もう少しだけよかったかもしれない。

岡村隆史