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101103ozawa.jpg   民主党の小沢一郎元代表が2010年11月3日、ニコニコ生放送の特別番組「小沢一郎ネット会見~みなさんの質問にすべて答えます!」に出演した。ジャーナリストや大学教授、一般ユーザーの質問に答える形で、検察審査会の「起訴議決」への対応や岡田克也幹事長との関係、さらには尖閣諸島問題や自らの国家観まで広く語った。

   小沢氏に対しては、野党が国会招致を求めている。民主党の岡田幹事長も「環境整備に努力する」と表明。3日朝に放送されたTBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」では、"小沢氏がニコニコ動画に出演"という新聞記事が紹介されたとき、TBS解説委員の川戸恵子氏が「国会に議員として出るのが責務ですからね。こんなところに出るよりは」と批判を口にした。

   そんな状況を受け、「小沢一郎ネット会見」の司会をつとめた角谷浩一氏(政治ジャーナリスト)は番組冒頭、小沢氏に向かって「国会軽視という声もあるが、なぜ『こんなところ』なのか、お話しいただきたい」と問いただした。

   小沢氏はまず「国会招致の是非」について、「(強制起訴に向けた)司法の手続きに入っている。三権分立の立場から言えば、司法で取り上げているものを立法府がいろいろと議論するのは、基本的にはあまり妥当でないし、必要でもないのではないかと思っている」と持論を展開。さらに、国会の政治倫理審査会は「基本的に秘密会」(小沢氏)で国民に非公開であるという考えに立って、「(公開の場である)公判廷できちっと説明したい」と今後の方針を明らかにした。

■ 「ニコニコ動画は自由に自分の意見が言える」

   では、なぜ「ニコニコ動画」なのか。小沢氏によれば、「ニコニコ動画は非常に多くの人にオープンで、(多くの人が)意見を言えるし、それに対して僕も反論できる。その意味では、多くの方に分かってもらえるからいいのではないかと思って、今回も出演の要請を快く受けた」ということだった。

   ニコニコ生放送の大きな特徴は、出演者の発言を編集せずにそのまま伝える「直接性」と、視聴者がメールやコメント投稿を通じて番組に参加できる「双方向性」にあるといえる。その点については、ニコ生初出演の小菅信子・山梨学院大教授も指摘。「20世紀の政治家がずっと考えてきたのは、どれだけ直接的に有権者に訴えるかということ。21世紀になってこういうメディアが出てくると、政治家は『出たい!』と思うのが当たり前ではないか」と、小沢氏のニコ生出演の理由を分析する。

   番組は休憩を挟まず1時間半にも及んだが、小沢氏は「政治とカネ」の問題から、外交問題や雇用対策、「個人が自立することが基本」という国家観まで、滑らかな口調で語った。そんな小沢氏に対して、番組を見ていたユーザーからは「岡田幹事長がニコニコ動画の番組で公開対談を申し込んできた場合は受けますか?」という質問も寄せられたが、「同じ政府・与党ですからね......。そこで議論すると、たぶん民主党の党内が割れているとかなんとか......。難しいですよ」と答えに窮していた。

   最後に「また小沢さんにニコニコ動画で語ってほしいですか?」というアンケートを実施すると、「はい91.8%、いいえ8.2%」という結果が出た。小沢氏も番組終了後、ニコニコニュース編集部の取材に対して「(ニコニコ生放送は)自由に自分の意見を言えるし、見ている人、聞いている人の反応もすぐあるので、とてもやりやすい。またお招きいただければ行きたい」と再度の出演に意欲をみせた。

   ニコニコ動画では、この「小沢一郎ネット会見」の模様をアーカイブ動画で全編公開している。

(亀松太郎)

ニコニコ生放送緊急特番「小沢一郎ネット会見~みなさんの質問にすべて答えます!」~小沢氏が国会招致の是非やニコニコ動画について語っているシーン

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