相手を呼ぶとき、英語なら「you」という言葉で済んでしまうが、日本だと「あなた」「キミ」「おまえ」など様々。それだけで相手との関係性までも表す日本語の豊さを感じますが、それはそれで難しさもあるようです。

女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」で12月15日、上司に「お前」と言われ不快だと訴えるトピックが立ちました。トピ主は、上司なので何も言えず従っているものの、たとえ年上でも人のことを「お前」と呼ぶのは失礼という考えです。内心かなり腹が立っている様子で、

「皆さんは人のことを『お前』と呼ぶ人をどう思いますか?」

と、問いかけていました。(文:篠原みつき)

旦那でもイヤ!「作ったばかりの酢豚が入ってるフライパンをぶちまけた」

これには、即刻「嫌だ」とコメントが入り、1000人以上が賛同しています。「お前にお前と呼ばれる筋合いないと思ってます」「何様?って感じだわ」「お前とアンタだけは誰に言われてもカチンとくる」など、みなさん激しい嫌悪感を表明しています。

彼氏に言われるのはキュンとする、という人もチラホラいましたが、ここでは少数派。多くが「彼氏でもありえない」「旦那が言ったら別れる」「ボコボコにする」などと過激な信念を持つ人が目立ちます。

中には「元カレがいつもお前って言うからいい加減キレて捨ててやったわ」という怒りの声や、新婚時代の大ゲンカで初めて「おまえ」と呼ばれ、キレたエピソードを明かす人も。

「ケンカ内容よりも私が烈火のごとく怒りまくり、作ったばかりの酢豚が入ってるフライパンをぶちまけた。夫はビビりまくり、以後おまえとは絶対に呼ばない」

この方は「何事も最初が肝心です」と鼻息荒く言い放ちます。個人的には、そんなに怒るか…と思わなくもないですが、とにかく「誰に言われるのもイヤ!」「バカにしている、見下されている感じ」など、悪く捉える人がほとんどです。

外国人には「ビジネスな関係なら絶対にタブー」と教える人も

一方で、気にならないという意見もあります。運動系の部活で顧問に言われ慣れている、という人も。また、親や兄、ごく親しい人ならOK、むしろ親しい間柄のようで嬉しいなど、「関係性や言い方による」という意見も一定数ありました。

ですから、部下との関係がよほど親密でない限り、仕事上で「お前」は使わないほうが無難です。このスレッドからも分かるように、特に女性に対して発してはいけませんし、中には男性でも不快に感じる人はいます。2010年8月のヤフー知恵袋に、上司に平常から「お前」と呼ばれて「腹が立って仕方ありません」と訴える声もありました。

そもそも上司は組織をまとめ、指示する立場ではありますが、会社に労働力を提供し報酬を得ているという点では部下と同じであり、部下を必要以上に下に見て働かせる権利など持っていないはずです。

実際はそんなつもりはないのかもしれませんが、部下はめったなことでは文句を言わないため、上司は反発を招いていることにも気づきません。お互い不幸な状況です。

また、スレッドには、「お前」の使い方について外国人に聞かれて説明に困ったという人が、「親しい間柄でもあんまり使わない。ビジネスな関係なら絶対にタブーって教えた」と書き込んでいます。続けて「『お前』は一般的には確実に失礼な部類」と断言していました。

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