2016年もたくさんの人類滅亡説があったが、それらの危機から逃れ、めでたく正月を過ごした人も多かっただろう。だが、ほっとしたのもつかの間、残念ながら2017年にも滅亡の危機は訪れるのだ。


■預言者ダニエル

『旧約聖書』にある「ダニエル書」とは、預言者ダニエルの物語が綴られた預言書とされている。紀元前6世紀頃、ダニエルはネブカドネザル王率いるバビロン軍によって滅ぼされた「ユダ王国」から“人質”のひとりとして連れて来られたユダヤ人であった。ダニエルは、絶世の美少年であり頭脳明晰であった。さらに不思議な霊力を持ち、何万年先までの未来を見通す力まであった。その美貌と不思議な能力のため、ダニエルはネブカドネザル王から重用されることになる。

 ある時、ネブカドネザル王は、不吉な夢を見たため、国内のありとあらゆる賢者や占い師などを集めて夢解きを試みた。だが、誰ひとりとして解ける者はいなかった。残虐なネブカドネザル王は、解けなかった者たちを猛獣の檻に放り込んで次々と食い殺させた。そして、ダニエルに夢解きを命じる。以下に、王がみた夢とそれに対するダニエルの解釈をまとめよう。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/01/post_11975.html】

●王が見た夢1「光り輝く巨像」

光り輝く巨像(頭:金、腕と胸:銀、腹と腿:青銅、すね:鉄、足と足指:鉄と粘土)が一塊の岩に打ち砕かれ粉々になり、なくなった……。その像を打った岩は大山となって全土に広がった。

●ダニエルの夢解き

巨像のそれぞれの部位は、国々を差す。
金(バビロニア)、銀(ペルシャ)、青銅(ギリシャ)、鉄(ローマ)、鉄と粘土(ローマ)。
栄華を誇り、驕り高ぶった国は、最終的に神の力で滅ぼされるという歴史を繰り返す運命なのだ。
これらの国を打ち砕く一塊の岩とは、「神の力」であり、やがて「神の国」が永遠に栄えるのだという。 

●王が見た夢2「1本の巨木の夢」

天に到達するほどの“1本の巨木”が天使の命令で切り倒される。

・ダニエルの夢解き

長年の王の奢りの報いで、王が権力を失いバビロンも滅びる。


■狂い死にしたネブカドネザル王

 ネブカドネザル王は、ダニエルのこうした鮮やかな夢解きに感服し、彼に高い位を与え、特別待遇して崇めたという。しかしその後、ネブカドネザル王は、だんだん頭がおかしくなり狂い死にしたという。

 そして、ネブカドネザル王の後を継いだのは、孫のベルシャザルだったのだが、ご馳走を食い荒らし、酒に溺れ、享楽の限りを尽くす王のせいで、その時のバビロンは堕落しきっていた。そして毎日のように、奴隷を使った人間狩りや、ただれきった乱交パーティーが繰り広げられていたのだった。

 そしてある時、ベルシャザルは配下の大臣やその愛人たちなどと一緒に「ベルシャザルの1000人宴会」を開いていた。その時だった。突然、空中に白い手がぬーっと現れて

「メネメネ・テケル・ウパルシン」

 という血文字を壁に描いて消えた。人々は恐ろしい怪奇現象に絶叫した。やがて、恐怖で震えるベルシャザルや人々に対して、壁に描かれた謎の文字の意味をダニエルが解くことになる。そしてこう言い放ったのだった。

「現れた手は、バビロンに下された裁きの手です。文字は“メネメネ・テケル・ウパルシン”。メネメネは「数える」の意。神があなたの悪業を数えた。テケルは「測る」の意。神があなたの中身を測ったところ人間としての量が足りなかった。ウパルシンは「分ける」の意。この都もあなたも滅ぼされ分割されてしまうだろう。つまり神からの終わりの宣告です」

※“メネメネ・テケル・ウパルシン”とは、ユダヤ密教カバラによれば強力な呪いの言葉で、呪いたい相手に対し、7回唱えると効力を発揮するそうだ。相手が100%悪い時であれば、呪いによって確実に相手を滅ぼすことができる。だが、こちらにも非がある場合は呪いが降り掛かってくる。古代ヘブライ語の発音で唱えると一番効き目があるそうだ。

 ダニエルの預言通り、その夜のうちに70年の栄華を誇ったバビロンは、ペルシャの120万の大軍によって滅ぼされ、黒焦げの山となったのだった……。

 そしてバビロニアが滅亡した後、ダニエルはペルシャのダリウス王に仕えることになる。その美貌と能力のため、ダニエルはダリウス王にかわいがられ重用されたのだった。しかし、ダニエルを妬む家臣たちにより、濡れ衣の罪を着せられることになる。ダニエルを気に入っていたダリウス王だが、家臣に迫れてやむなくダニエルを飢えたライオンの穴に閉じ込めるのだが、それに対してダニエルは妖力を使ってライオンの口を封じる。そして、家臣の陰謀は白日の下に晒されることとなり、ダニエル陥れようとした家臣とその妻や子どもはライオンの穴に放り込まれ骨まで砕かれて食べられたという。

 そんな不思議な能力を持つダニエルは、我々現代人に差し迫る預言も残していたのだ。


■海から現れた獣の預言
 
 ある日ダニエルは、「大海から現れる4頭の獣」の予知夢を見たという。
 
第1の獣は羽の生えた獅子のようであった。
第2の獣は熊のようであった。
第3の獣は背には鳥の羽が生えた四足の獣であった。
第4の獣は、恐ろしく強く強力な鉄の歯を持ち、食らい噛み砕いて、残りを足で踏みにじった。他の獣とは異なって、これには10本の角があった。しかし、そのうちの3つが抜け落ちた。

 これらの預言は、いったい何を意味するのか?

第1の獣は獅子……イギリスの国章は獅子である。ゆえにイギリスではないだろうか。

第2の獣は熊……ロシアの国獣は熊である。ゆえに、ロシアではないだろうか。

第3の獣は背には鳥の羽が生えた四足の獣……アメリカの国章は鷹である。そして、世界の警察と言われるアメリカは、獣のように俊敏に動きながら世界中を見張っている。ゆえに、アメリカではないだろうか。

 イギリス・ロシア・アメリカ、これら3国は超大国とされてきた国々である。ダニエルはこの世界に誕生する超大国を獣として予知したのかもしれない。

第4の獣は非常に強く10本の角を持つ……これはEU(欧州連合)主要10カ国を差すという。


●あと2国がEUから脱退、そしてロシアが加入か?

また、ダニエルの預言には、「第4の獣から生えた10本の角から、3つの角が抜け落ちた」という記述もある。これは、昨年2016年に、イギリスがEUから離脱すし、あと2国がこれからEUを離脱する可能性を示しているのではないだろうか?

 ダニエルの預言によれば、3つの角が抜け落ちた後、一悶着あり、第4の獣が世界を支配するというのだ。さらに、先の3つの角が落ちた原因は、「新たに生えた1つの角」によるものだという。

 アメリカ大統領選でのトランプ勝利は、全世界で衝撃を与えた。これまでアメリカを支配してきたヒラリー陣営が敗北したからだ。トランプはロシアの大統領プーチンとも仲が良く、今回のアメリカ大統領戦は、ロシアがトランプが勝利するようにネットで操作したという噂がある。世界情勢が、アメリカ主導からロシア主導へと移りつつある今、もしかしたらロシアが新たにEUに加盟し、世界に対して強力な力を持つのではないだろうか?


■破滅の時は、2017年5月15日

 さて、ダニエルは神の御使いである天使ガブリエルから授かったという、人類の終末も預言している。

「……エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシアなるひとりの君が来るまで、7週と62週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう……」

 1948年5月15日は、世界中に散らばっていたユダヤ人が中東にある大昔の祖国に帰って来たイスラエル建国の日。

 メシアが来るまで7週と62週、つまり「69週」があるとなっている。ユダヤ密教では「神の1週間を1年」と象徴することがある。すると、週を年と換算すれば、69年ということになる。

 つまり、エルサレムの回復(イスラエル建国)1948年5月15日+69年=2017年5月15日とは考えられないだろうか。

 その時に何か大きな出来事が起こるに違いない。


■大きな出来事とは第三次世界大戦か?

 1948年にイスラエルを建国し、第三次中東戦争でエルサレム旧市街を取り戻したユダヤ人が、 次に願うのは何でしょうか。「ソロモンの第三神殿」の再建だろう。なぜなら、「ソロモンの第三神殿」に、救世主が再臨するという聖書の預言があるからである。

 だが、現在かつての神殿跡には、イスラム教の「岩のドーム」と呼ばれるモスク(礼拝所)が建っている。この「岩のドーム」を破壊してでもユダヤ人は、「ソロモンの第三神殿」を建設するであろうといわれているのだ。そのためのイスラム教との大きな戦いの火蓋が切られるのが、2017年5月15日ではないだろうか?

 しかもダニエルの預言によれば、再建されたエルサレムを破壊するような大戦いが起こると、次に世界は大洪水に見舞われるという。そう、世界の荒廃は免れないというのだ。

 いよいよ2017年、我々人類は暗黒時代に突入するのだろうか?

(文=白神じゅりこ)


※画像は「Wikipedia」より引用

画像は「Wikipedia」より引用