拡大を続ける中国自動車市場。膨大な人口と所得の向上で今後も市場は拡大が見込まれるため、中国市場でシェアの6割を占める海外メーカーにとっては重要な市場だ。しかし、中国国内では「同じ車種でも中国の国内外で品質が異なる」という不満がネット上でたびたび見受けられる。

 これについて、中国メディアの捜狐は26日、日系車とドイツ車について取り上げ、「同じ車種でも中国の国内外で品質が異なる」と言われる理由を考察した。記事が日系車とドイツ車を名指ししているのは、中国市場で大きなシェアを獲得しているからだろう。日系車は16年の乗用車販売台数が全体の15.5%を占め、ドイツ系は18.5%を占めた。では、合弁車の「質が劣る」というのは本当だろうか。

 記事は、合弁車の「質が劣る」のは真実であると主張し、その理由は「中国市場にある」と指摘し、メーカーは市場のニーズに合った「売れる」車を作っているだけだと論じた。また、中国市場におけるニーズとは、内装の美しさや車内空間の広さ、天窓、クルーズコントロールシステムといった見た目やメンツを満たす装備であり、「先進的で安全な車」、あるいは「エンジンやシャシー、サスペンション」の良さを求める日本人やドイツ人とは異なっているとした。

 そのため、日本やドイツの自動車メーカーは、中国人が求める「メンツを保てる大きな車」を作り、その分、中国人があまり気にしないサスペンションやシャシーでコスト削減を図っているのだと主張した。

 しかし記事は、ドイツ人や日本人を恨むべきではないと指摘。結局は市場がすべてを決めるのであって、自動車メーカーは利益を追求しているだけだと論じた。それで、中国人自身が、大きくて乗り心地だけを求め、メンツを気にしている以上、海外の自動車メーカーも中国人のニーズに合った車をリリースするだけであり、中国人の自動車に対する見方が成熟していないことに大きな問題があるのだと結論した。中国人が自動車に対してバランスの取れた見方ができるようになるまでには、まだまだ時間がかかるのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

なぜだ!日系車もドイツ車も「同じ車種なのに中国の国内外で品質が違う」=中国報道