韓国が誇る元フィギュア女王キム・ヨナの世界記録が、約7年ぶりに破られた。

 キム・ヨナは、2010年バンクーバー五輪で女子シングル歴代最高得点となる228.56点を記録し、金メダルを獲得したのだが、今年1月27日に行われた欧州選手権「ISUヨーロッパフィギュアスケート選手権2017」で、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ(17)がキム・ヨナの記録を上回る229.71点(ショート78.92点、フリー150.79点)で優勝したのだ。

 韓国メディアは、「キム・ヨナの最高記録、7年ぶりに破られた」(ソウル新聞)、「キム・ヨナを乗り越えたロシアの新星……メドベージェワとは?」(国民日報)、「メドベージェワ、2018平昌オリンピックの強力な金メダル候補」(SportToday)などと、この記録更新を大々的に取り上げている。

 中には、「メドベージェワ、やらなくてもいいジャンプまで……」(聯合ニュース)、「7年ぶりに破られたキム・ヨナの世界記録……なんだろう、この後味の悪さ」(Ohmynews)といった皮肉交じりの見出しもある。

 ネットメディア「Newsen」は、「得点インフレにもかかわらず、7年間最高得点を守ったキム・ヨナが、あらためて偉大に思える(略)メドベージェワは自信たっぷりの演技を繰り広げるが、慢性的なエッジエラーがあり、高得点を狙うためにジャンプを後半に配置するため、プログラムの全体的なバランスや美しさを見つけにくいのが残念だ」と指摘した。

 ネット民からも「ロシア人なら仕方ない」「キム・ヨナみたいに、優雅で美しくはないな」「キム・ヨナが現役だったら、240点くらいかも」「そろそろ新しいスターが欲しくもなるよね」「メドベージェワよ、今を存分に楽しめ」といったコメントが寄せられている。

 ただ、皮肉の声ばかりではない。メドベージェワが韓国のアイドルグループ「EXO」や「防弾少年団」のファンであることは、フィギュアファンの間で有名な話。実際、EXOの歌に合わせて振り付けをする動画がネットで公開されており、「せっかくK-POP好きの選手が現れたんだから、優しく見守ろう」といった声も上がっている。ソチ五輪で「キム・ヨナの金メダルを盗んだ」と言われ、10代で姿を消した同じロシア人のアデリナ・ソトニコワよりは全然マシという反応だ。

 韓国が誇る国民的スター、キム・ヨナの座を揺るがす一大事に韓国人は心穏やかでいられない様子だが、果たして、キム・ヨナ本人の心中やいかに?

キム・ヨナ公式サイトより