松井玲奈はデリバリーヘルスで働きながら、芸能界にデビューすることを夢見ている女の子を演じる
ザテレビジョン

2015年4~5月に上演された舞台「ベター・ハーフ」が、6月25日(日)~7月17日(月)に東京・本多劇場と、名古屋、福岡、大阪にて上演されることが決定した。風間俊介、松井玲奈、中村中、片桐仁ら4人の個性豊かな俳優が、それぞれの「ベター・ハーフ」を探し求め“愛の形”とは何か?を訴え掛けていく。

作・演出の鴻上尚史は「うれしいことに、こんなに早く再演できることになりました。2年前の初演の顔合わせの日、片桐仁さんがいきなり『再演、決定ですね』とほほ笑んだことを思い出します。

俳優もフタッフも、初演の稽古開始から手応えを感じていました。たくさんの声に押されて、もう一度、集まることができました。

今回の再演では、平澤遥香役に松井玲奈さんを迎えます。舞台が大好きでエネルギッシュな女優さんです。

風間俊介さんと中村中さんと片桐仁さんと、そして松井玲奈さんの4人で、さらに魅力的な新しい『ベター・ハーフ』が誕生します。劇場でお会いしましょう。楽しみにお待ちください」とメッセージを寄せている。

また松井は「4人芝居。4人だけで作り出す恋と愛の縺れ。経験したことのない濃度の時間が、憧れの本多劇場に流れるんだと思うと今からとても楽しみです。

今回演じさせていただく、夢を追い掛ける女の子というのは自分と重なるところがあります。夢のために何を選択するか。恋愛を支えにするのか。誰かの中に逃げるのか。共演の御三方に必死で追い付いて、すてきな作品になるよう努めたいと思います」と意気込みを語っている。

■諏訪祐太/風間俊介:二十代後半/広告代理店勤務。スポンサーと消費者の欲望に敏感になる仕事を続けるうちに、自分自身の欲望が分からなくなっている。そんな時、上司の代わりに行ったデートで出会った平澤遥香にのめり込む。まるで自分の欲望を見つけたことがうれしくてたまらないように。

■平澤遥香/松井玲奈:二十代前半/デリバリーヘルスで働きながら、芸能界にデビューすることを夢見ている。ぼったくりの芸能事務所に所属し、法外な年間運営費やレッスン料を払っている。小早川がピアノをひくホテルにデリヘルで呼ばれ、そこで、小早川と知り合い、小早川の代わりにデートに行く。

■小早川汀/中村中:二十代真ん中/トランスジェンダー、MTF(セクシャリティーとしては男性として生まれ、ジェンダーとしては女性として自己認識している)。元中学の音楽教師。カミングアウトし、故郷を出て、東京のホテルのラウンジでピアノを弾いている。寂しさから、ネットの出会い系で沖村と出会う。

■沖村嘉治/片桐仁:四十代真ん中/広告代理店 課長。ぎりぎりの窓際。仕事は適当にこなし、夜は、出会い系サイトでのチャットに熱中する。ネットで知り合ったハルカちゃんと意気投合。写真を求められて、思わず、職場の部下、諏訪祐太の写真を送ってしまう。話の流れで、一度会いましょうと言われて、苦悩する。

【あらすじ】物語は4人の男女によって紡がれる。始まりは誤解だった。広告代理店勤務の諏訪は、上司の沖村から「ネットで知り合った女性に自分の代わりに会ってきてほしい」というムチャクチャな依頼を受ける。

実は、ネットでは、中年の沖村は自分の年齢を偽り、二十代の諏訪の写真を送ったのだという。驚くが上司の依頼を拒否できない諏訪。待ち合わせ場所に行けば、そこには若い女性・平澤が待っていた。

だが、平澤もまた、友人の小早川の代わりに来ていた。小早川は、男の体を持って生まれ、女性の性を自認するトランスジェンダー、MTFと呼ばれる女性だった。直接、沖村と会うことにおびえ、平澤に身代わりを頼んでいたのだ。

デートから帰った平澤は、録画した諏訪の映像を見せる。諏訪の姿にきゅんきゅんする小早川。次のデートでは、絶対に一緒に行こうと説得する平澤。

一方、上司の沖村は、ホテルのロビーでピアノを弾きながら歌っている小早川を目撃する。その歌声と姿に強く引かれる沖村。リアルの世界で偶然に二人は出会ったのだ。

だが、小早川は、沖村に興味を示さない。平澤と一緒に来たデートで、小早川は思い切って諏訪に、「チャットをしていたのは自分だ」と告白する。諏訪はためらい、一緒に来ていた平澤に「そういう趣味、かんべんしてよ」とつぶやく。

そして、諏訪は、平澤を決して好きになってはいけない、上司の代わりなんだと思えば思うほど、平澤に引かれていく自分に気付いてがくぜんとする。

そして、思い切って、平澤に自分もまた代理だったと告げる。そして、あらためて自分と付き合ってほしいと。衝撃を受ける平澤。小早川の気持ちを思わず考えてしまう。こうして、すれ違い、ぶつかり、別れ、つながる、4人の愛の物語は始まった。

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