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akune.jpg 大阪や名古屋など、地方の政治が注目されればされるほど目立ってくるのが、地方議会の「機能不全」だ。果たして、地方議会はどうあるべきなのか。2011年1月25日、非営利シンクタンクの「構想日本」は、統一地方選の前に地方自治体の本質を考えようとフォーラムを開催。ゲストには、2011年1月16日の出直し市長選で敗れた、竹原信一前阿久根市長の姿もあった。

 この中で、竹原氏は、

「この国の議会は儀式としてしか存在していないんですよ。前もって談合で決めて、そして本番多数決する。中での質問は何なのって、芝居ですよ。答弁の内容は関係ないんです。この国で、本来の意味で議論をするための議会は存在した試しがない」

と、議会が「儀会」になっている現状を厳しく指摘。

 これは阿久根市だけのことではない。さいたま市議会議員の土井裕之氏も「9割方、多分どこの自治体でも同じようなことがあるんじゃないかと思います」と頷き、「水面下である程度モノが決まってしまったりということがあるわけですね。政局的な動きで"過半数"を形成して動かしていく、ということが多々ありますから」と解説を加えた。

 この「過半数」というのは、民主主義が「多数決原理」に基づくことに由来する。しかし、そこに「議論」なくして、民主主義と言えるのだろうか。竹原氏は、「議論のように見せて、実はそれぞれの議員が勝手に決めている。議論に負けたら反対だったものを賛成に変えるかって言ったら、変えないんですよ」と、議会が「デキレース」化していることを再度強調し、

「本当に酷い状態。議員は議論ではなく、したいようにしている。それが議員の仕事だと勘違いしている。民主主義をやるってことは多数決で勝つことだと思っています。国会もそうですよね。根本が間違っています」

と語気を強め、真に「民」が国家や役人の「主」であるという環境を作ることが大事だと訴えた。

 なお、竹原氏の今後の活動については、現状では「よく分からない」とのこと。しかし、あらゆる場を通じて、こうした問題点の発信は続けて行くという。

竹原前阿久根市長が登場!地方自治体の本質を考える
「竹原氏が民主主義を語る」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv38053024#1:17:40
(番組はタイムシフト機能で2011年2月1日まで視聴できる)

(野吟りん)

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