バイトや就活の面接で、親の職業や年収を聞かれたことはないでしょうか。実はそれ、「聞いてはいけない違法な質問」です。3月上旬、ガールズちゃんねるに立った「面接でイラッとしたこと」というトピックでは、トピ主が大学生の時、バイトの面接で親の職業を聞かれたそうです。

「会社員」と答えたら「何の?」と追及され、言いたくなかったので濁したところ、

「『親の職業ちゃんと知らないの?』と小馬鹿にされてイラッとしました」

と怒りを再燃させます。これは明らかに面接者が悪いのですが、現実にはありがちなことのようです。レスコメントには、たくさんの女性たちがセクハラや差別的な質問に傷ついた過去を明かしました。(文:篠原みつき)

ズボンで行ったら、「脚に自信ない? 制服スカートだけど大丈夫?」

「こいつ何言ってんの……」

厚生労働省・東京労働局の「事業主啓発用ガイドブック」によると、採用選考は、応募者の「基本的人権」を尊重することが何よりも重要としています。あくまで適正・能力のみを基準に公正な採用選考をすることが求められているのです。

しかしスレッドには、

「彼氏いる? 結婚の予定はあるの?」「27歳なら結婚とか普通考えてる時期でしょ?」
「ズボンで行ったら、『脚に自信ない? 制服スカートだけど大丈夫?』」

などのセクハラ質問や、学歴・離婚歴・家族構成・シングルマザーで差別された話が引きも切りません。なぜかこんな不快なことを言われた人も。

「君みたいなカラ元気な感じの子って大体母子家庭でしょって笑いながら言われた。母子家庭じゃないし、仮にそうだとしても笑うことじゃねーだろ。と思ったけど」

「なぜ父親がいないか」をしつこく聞かれるケースも多く、「初対面の人に父親は自殺してますなんて言えないよ」という嘆きは、こうした質問がいかに無神経であるかが伝わってきます。

また、家庭の事情で進学できなかったという女性は、

「なんで大学行かなかったの? 貧乏だろうと向上心さえあれば大学位いけるでしょ。もうその時点で君は駄目だ」

と無用の説教をされ、「悔しくて帰宅して泣きました」と告白。彼女は高校から学費を自分で稼いで卒業していたというのに。

次々とあがる理不尽な事例に、「面接する側が有利なのは仕方ないけど、人としてどうかと思うこと聞く人多いんだね。早くAI面接官導入してほしいわ」という感想を漏らす人も。これには筆者も同感です。

「応募者は客にもなり得る」ということを忘れずに

しかし、中には泣き寝入りで終わらない例もありました。「面接で威圧的な人ってバカだなぁと思う」と書いた人は、

「面接に来た人が(自社の)取引先とどこでどう繋がっているかわからないじゃない?」

と指摘します。それによると、彼女は面接で威圧的な態度をとられたとい、それを友人に話したところ、友人の旦那さんは、その会社の得意先でした。「私を子供のように可愛がってくれた二人だったので、すごく怒って取引やめた。そんなこともあるのにね」とのドヤ顔コメントには「スカッとでした」とレスが付き、溜飲を下げた人も多かった模様です。

他にも、面接が有名大学の人たちと集団で、無名短大卒の自分はバカにされ質問もされなかったと憤り、某大手旅行会社の実名を書き込む人も。これには「応募者は客にもなり得るって事を頭に置いていない企業なんだなって事は分かった」とレスがついています。

面接する方は、あまりに人を傷つける不用意な発言は、法律違反もさることながら自社の評判を落とし不利益を被る恐れがありますので、ご注意を。

なお、仕事に関係のない質問をされたときは、回答を断るという人もいました。「それで嫌がられるようなら所詮その程度の会社」とした上で、こう皆に助言しています。

「採用担当の個人的興味にしか過ぎない質問に何でも馬鹿正直に答えると、仮に採用されて入社してもいいように利用されるだけだよ」