神戸新聞社が生み出したあの「いまいち萌えない娘(いまもえ)」が実写映画になる......。2017年のエイプリルフールに公開され、後日「嘘をついたのが嘘」という2段構えのネタ明かしをすると、ネット上で大きな注目を集めた。

10年に神戸新聞のホームページ上で誕生した「いまいち萌えない娘」は、その「いまいい萌えない」デザインを目にした人々がどうにか可愛くしてやろう、と試行錯誤を繰り返し、二次創作の輪が広がり、人気を集めたというキャラクターだ。そんな、原作のないキャラクターの実写化はどうなるのだろうか? Jタウンネットは、映画の指揮を執る山田誠二監督に、実際に話を伺った。


「安直な実写化にはならない」

「安直な実写化にはならない」と語った山田監督によると、この映画は、

「馬鹿馬鹿しいことを至って深刻にやる世界」

を描き、

「ノリの良い、カッコいい音楽で、『いまいちゃん』(編注:いまいち萌えない娘のこと)を始めとする登場人物がバトルする映画」

を目指すという。

また、ストーリーのアウトラインは特報映像でつかめるとも語った。ネタバレとなってしまうため細かな設定や展開については言及を避けつつも、「地獄の特訓」や「非情な掟」など、気になるキーワードを教えてくれた。

ただ、実写化と銘打ってはいるが、山田監督個人としては、「いまもえ」運営との交流がコスプレ関係から始まったこともあり、初めから2.5次元のような存在と感じだったと明かした。

監督が主催するコスプレイベントに神戸新聞社の「いまもえ」運営が取材に訪れたのをきっかけに、「いまもえ」に扮するコスプレイヤーの紹介を始め、交流を深めたのだという。

イベントに派遣され、「いまいち萌えない娘」に扮したコスプレイヤーを、ファンが「いまいち萌えない娘」そのものとして受け入れる様子を目にし、実写化も行ける、と確信を持ったという。

役者には知名度よりもとにかく「動ける」人を

映画版「いまもえ」の撮影は、17年秋の予定。公式サイトではすでに実写化のキャストのオーディション告知がされており、「アクション・殺陣・ダンス・歌」という4つの条件が掲載されている。

監督によると、特に重視するのは「アクション・殺陣」の2つで、映画を撮影する上で必要不可欠だという。

「今回の映画では、役者さんにはネームバリューは求めておらず、むしろ有名人の色は邪魔になります。無名な方が演じて、『いまいちゃん」になってほしい。ただ、映画の基本はアクションの連続なので、最低限、予告ムービーで繰り広げられる動きは出来る人でないとダメです」

元はイラストである「いまいち萌えない娘」が動く姿こそが、ファンが求める映像ではないか、とも語り、オーディションでは「過去・実績不問」とするという。

ちなみに、特報映像で「テクニカル・アドバイザー/音効」としてクレジットされている「京極夏彦(仮)」氏について尋ねたところ、

「京極先生から、(仮)を付けた方がエイプリルフールっぽくないか?と提案を受けて付けました」

とのことだ。


オーディションの詳細はこちらから確認できる。オーディションが行われる5月28日までまだ多少の余裕がある。我こそは、という役者志望者は体を鍛えて挑んでみてはいかがだろうか。