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 4月に公開された『名探偵コナン から紅の恋歌』の興行収入が昨年に続き、60億円を突破すると言われています。20年近く続く作品である『名探偵コナン』は、なぜここまで長く続く作品となったのでしょうか。サンキュータツオさん、国井咲也さん、藤津亮太さんの3人がその謎に迫ります。

※本記事には『名探偵コナン から紅の恋歌』のネタバレを一部、含みます。ご了承の上で御覧ください。

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コナンと視聴者は同じ"秘密"を共有する仲間

藤津:
 (コナンの)連載が始まった当時、小学生だったら絶対全部欲しいよ! と思うアイテムが揃っていて、それでアクションをしたりお話を盛り上げたり、去年の劇場版でも無限に伸びるベルトとサッカーボールはめちゃくちゃ活躍しましたからね(笑)。今回も冒頭でスケボーとベルトが大活躍ですから。

サンキュー:
 そうか、ルパン(劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』)でスケボーが大活躍してたもんな。

藤津:
 小学生が高速で移動した車を追いかけられる訳です。それは物語の整合性を取る為にも良い訳ですよね。

サンキュー:
 あって無いような物なんですけれど、「黒の組織」(の謎)が物語の根底に流れている。コナンが終わる時って、コナンの体が元に戻る時なので、黒の組織の謎も解けないんですけれど、コナンの体が小さくなる薬を作った組織の謎を解く為に子供探偵として活動しているという動機付けがしっかりしている。

 その事を誰にも知られちゃいけないという秘密を視聴者と共有出来ているんですよ。その秘密を知っている時点で視聴者が仲間なんです。びっくりするのが、僕、毎年大学で留学生を教えているんですが、必ずコナンの劇場版は見に行ってるの。

スタッフ:
 海外で放送されていて知ってるの?

サンキュー:
 知ってる。海外で腐女子と呼ばれる女の子達で、誰が好きかというと、「怪盗キッドが好き」と言う。子供の人気もありますし、漫画、ミステリーが好きな人もまず好きですよね、キャラクターの配置も多いので、女性ファンも多い、だから知らず知らずのうちに国民的な(作品になった)。

藤津:
 そうですね、今年も(劇場版の興行収入は)60億円を超えますからね。

スタッフ:
 60億⁉ 邦画のヒットのラインって30億と言われていますから大ヒットですよ。

藤津:
 そういう意味で言うと、コナンは10本以上30億超えてるんじゃないかな。

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