1991年に女性4人を相次いで殺害した西川正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=と、11年に元同僚の女性を殺害した住田紘一死刑囚(34)=広島拘置所=の刑が執行された13日、NPO法人「監獄人権センター」などは東京・永田町の参院議員会館で記者会見。代表の海渡雄一弁護士は再審請求中の執行に触れ、「ゆゆしき問題だ。法務省がどういう基準で執行の対象者を選んでいるのか、きちんと見解を確認する必要がある」と述べた。

 死刑囚へのアンケートなどを行っている市民団体「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」は抗議声明を発表。西川死刑囚は自力で再審請求や恩赦の出願を繰り返していたとされ、11年のアンケートでは「最後の最後まで悔いを残さぬよう戦っていきます」と記していたという。声明は「政府は死刑執行を停止して、広く社会に向かって死刑廃止に向けた議論を開始すべきである」とした。

 一方、日本弁護士連合会は中本和洋会長名で、「被害者や遺族への支援を行うとともに、死刑制度を含めた刑罰制度全体の見直しが必要。日本の刑事司法制度の下では誤判・冤罪(えんざい)の危険性が具体的なものとなっている。執行を停止し、20年までの廃止を目指すべきである」などとする声明を出した。【鈴木一生】

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