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日本はもうこれ以上経済発展をすることはない。下流社会が進むことによって平等な日本は存在しない。そうしたいわれは、昔からありますが、近年ますますその傾向が強まってきているのは確かでしょう。

海外か?独立か?

日本が嫌という場合には海外に脱出、移住という方法がまずは堅実的でしょう。しかしながら、英語も話せない場合にはどうすればよいのでしょうか。さらに日本に愛着がある場合には? そんななかで、日本の中で独立国家を作って初代内閣総理大臣に就任してしまった人間がいます。それが坂口恭平であり、その概要を記したものが「独立国家のつくりかた」(講談社現代新書) です。

なんでもDIY

著者は大学で建築学を学びますが、家を建てて固定することに根本的な疑問を持ち、街角で暮らすホームレスたちのダンボールハウスに、効率性と自由を見ます。そのような思考の転換、発想の転換が、坂口恭平の思想の根幹にはあります。本書の表題に掲げる独立国家とは、本当に国家承認を取り付けて、独自の通貨を発行するといったものではありません。それでも、画一的な価値観で統一された日本的な村社会から、抜け出るためにも、坂口恭平のような思考は今の時代に求められているといえるでしょう。

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